こちらは本を読むコーナーです。
静かに読書をするためにBGMはありません。
でも音楽に関する本が多いかもしれません♪

最初の本はBruce Swedien著「MAKE MINE MUSIC」です。
ブルースさんは、Off The WallからInvincibleまでのマイケル・ジャクソンの総てのアルバム製作に参加したレコーディング技術者です。グラミー賞を5度受賞しています。
イメージ 1

生い立ちから、一緒に仕事をした多くのアーティスト(デューク・エリントン、サラ・ヴォーン、シナトラなど)達の逸話、レコーディング技術などをまとめた自伝。

マイケル・ジャクソンとのレコーディングの逸話は特に興味深いですが、ブルースさんの音楽観、レコーディング技術の発達などを丁寧に読むことで、理解を深めたいです。技術的なことはとても難しそうですが(汗)


でもやっぱり気になるマイケルについての章をまず翻訳してみました。
超訳(笑)で申し訳ありません。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
 「優しい心を持ったマイケル・ジャクソン」(P.135)

 マイケルジャクソンは、私が今まで一緒に仕事をしたアーティストの中で最もプロ意識が高く、最も熟 達したアーティストです。

 (“Michael Jackson is the most professional and the most accomplished artist~”
  one of ではないのです。the mostと言い切っていますね。デューク・エリントンやシナトラと仕事  をした人が。凄いわ)

 マイケルほど一緒に仕事をしていてワクワクさせてくれるアーティストは他にいません。世界中どこに 行っても、最初に聞かれるのは“マイケルジャクソンと仕事をするのってどんな感じなの?”とか、  “マイケルジャクソンってどんな人?”という質問です。

 せっかくの機会ですからここでお話しておきましょう。私の友人マイケルジャクソンについて今からお 話しすることは“神に誓って”真実です。
 
 マイケル・ジャクソンは世界中のメディアからネガティブなことを書き立てられ続けてきました。私は そのことについて本当に怒っているのです!おそらくマイケルが大変成功したからそんなことをするの でしょう。妻のビーと私は長年にわたって、マイケルと世界中を回りました。メディアがマイケル に ついて糾弾してきたことの証拠になるようなことは、私達は一切見たことがありません!
 (本全体の印象として、大変穏やかな語り口です。ワンパラグラフに!が二回もあるのはここだけぐら  い。とても怒っているのでしょう)

 マイケルジャクソンは、私が今まで仕事をしたアーティスト中で、最もプロ意識が高く、最も熟達した アーティストです-音楽界で最高峰のアーティストたちのなかでも最も優れた人なのです。マイケルは 世界中で長年人気を保ってきました。彼は疑いもなく(この競争の激しい業界の)トップを極めた人な のです。

 自信を持ってまず初めに言いたいのは、彼と仕事をするのはとても楽しいということです。一緒に仕事 をしていてこんなに楽しい人はいません。彼は最高のアーティストです。芸術にこれほど身を捧げたア ーティストは他にはいない。

 それに加えて彼はとても心の優しい人なのです。彼はとても礼儀正しい。仕事をしているときに、彼  が“お願いします”、“ありがとう”、“どういたしまして”という言葉を使うのをいつも聞いていま す。この業界ではこんな丁寧な言葉はあまり使わないのです。


 MJの音楽の水準は信じられないほど高いものです。マイケルと仕事をする時は、“これで十分”という
 程度の音楽のレベルで満足することはありません。「デンジャラス」以降、私とマイケルはこんな合言 葉を使っています。“作品の質に納得しなければ、名前を出さない!”言い換えれば、マイケルと私  は、自分達の名前を出すときには音楽的、技術的な質に100%満足したものを作っているというこ  とです。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
二人の信頼の深さが窺えます。これから読み進めるのが楽しみ!

「MAKE MINE MUSIC」というのは、ブルースさんが子供の頃、父親が、「将来何をしようと思っている んだい?」と聞いたときにブルースさんが答えた言葉。以来50年以上、子供の頃の夢を持ち続け、音楽作りに携わっています。音楽への情熱と少年の心を持ち続けるブルースさんは、パートナー、メンターと してマイケルを支えたのではないでしょうか。

ディズニーがこのタイトルと同名の映像作品を作っています。子供達に音楽の楽しさを教える、ファンタジアの原型となるような作品です。MINEというのは子供がMYというつもりで間違えて言った可愛い言葉だと思います。

イメージ 2