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昨年夏に急逝したマイケルジャクソンの最後のリハーサルを映像化した「THIS IS IT」を映画館で二回鑑賞しました。

私がマイケルの音楽に出会ったのは10代半ばの頃。初めて聞いたときからまるで魔法にかけられたかのように夢中になり、毎日毎日レコードやカセットテープを聴いていました。

「THIS IS IT」を観に行くのには少し勇気が必要でした。マイケルの死後すっかりファンになってしまった中学生の息子を連れて、ハンカチを握り締め、なんとか彼の「最後のメッセージ」を受け取ることができました。

2度目の鑑賞が終わったとき、不思議な感覚に襲われました。

初めてマイケルの音楽を聴いた時から、「今」という時までの長い時間を一瞬のうちにタイムトラベルしたような感覚。
その反対に、その間に何百年もの時がたったかのような感覚。
その二つの感覚に同時に捕らわれたのです。

また魔法にかかったんだ。
この映画館にいる人たち、年老いた人たちも、若者も皆魔法にかけられたに違いない。
全員がマイケルの作り出した世界に浸りこみ、この二時間弱の時間はまるで永遠だった。

でも、マイケルだけがいない、

と。

マイケルは寂しいのではないだろうか。
亡くなった人に心が有るかはわからないけれど、
こんなにたくさんの人を幸せにして、たくさんの人に愛されて、でも彼はそれを知らない。

映画館を出た後、私の気持ちは落ち込んでいきました。
年末のせわしない、でもなんだか華やいだ空気の中で、私の心の中には冷たいものがありました。

ちょうどその頃に「FOREVER MICHAEL」というブログに出会いました。
ブログ主の松さんが心を込めて書かれたマイケル記事や楽曲のレビューを読み、いつの間にかコメントを書き込むようになりました。松さんから丁寧なお返事を頂いていろいろとお話をさせていただくうちに
心の中の冷たいものが溶けていくのがわかりました。

没後に再評価され、たくさんのファンが増えたことを、マイケルは喜んでいると信じることができるようになったのです。

松さんに感謝の気持ちを込めてイラストを書いてみました。
「FOREVER MOICHAEL」の中でも特に大好きな「Micahel and Chaplin」のカテゴリーからインスピレーションをいただきました。天国でチャーリーとマイケルが肩を寄せ合っている絵です。

「Bar Matsu」で二人は大騒ぎ。チャーリーは飲みすぎ、マイクは水風船の飛ばしすぎで二人は文無しです。映画ではめったに笑わなかったチャーリーを苦笑いさせてみました。新参者のマイケルはプチマの姿になってもらいました。

松さんありがとう。これからもよろしくお願いします。