バレエ人生の集大成をヌードで表現した草刈民代
バレエ人生の集大成となる写真集「BALLERINE(バレリーヌ)」(幻冬舎、3990円)でヌードを披露した元バレリーナで女優の草刈民代(44)。
初版1万2000部も完売の勢いで、重版が決まったというが、なぜかテレビ出演では涙を流していた。
そのワケは…。
草刈は写真集発売日の21日、テレビ朝日系の情報番組「ワイド! スクランブル」に出演。
山本晋也監督のインタビュー取材に応じた。
草刈は日本でバレエが十分に広まっていない現状にふれ、
「裸までさらしたのは、なぜかというと、日本でバレエが知られてないから。知られた私がここまでやらなきゃいけないと」
と、バレエ界のため、“一肌”脱いだ経緯を説明。
「舞台で踊るということは体をさらしているわけなんで、逆にいうと、裸になるとか、ならないとかということにこだわりを持っているのはダメだと思っていた。洋服を着てようが、着てまいが、見えてくるものは、中身というか精神性。こだわりはもう卒業していますね」
と、あっけらかん。
涙を流したのは山本監督が
「バレエとは何か」
と水を向けた瞬間だった。
「それしかやってこなかったので、今までの人生そのものみたいな。考えると胸がつまるぐらい、涙が出てくるぐらいのものでした」
と語り、実際に頬を大粒の涙がつたった。
「努力して、チャンスに恵まれてきましたけど、そこまでたどり着くのには楽なことはひとつもなかった」
と振り返り、言い尽くせない苦労があったことをうかがわせた。
写真集を手がけた幻冬舎編集第3部編集長の茅原秀行氏は、
「草刈さんは昨年、バレエを引退したころから、ご自身で写真集の企画を立てられていた。バレエのために作り上げた肉体を写真という表現方法で残したかったようです」
と明かす。
2人のカメラマンが撮影した「肉体」と「精神」を2冊に分けて箱入りにする手法も草刈とともに考えたそうだ。
草刈は空前の売れ行きに、
「え、そんなに」
と喜んでいるという。
(引用 夕刊フジ)