こんにちは。Mikikoです。

 

日本語教師のみなさんなら、タイトルの件について、一度は考えたことがありますよね。

 

日本語教師、常勤も非常勤も、他の業界と比べたら、ほんとう~~に基準そのものが低い。

 

何なら、塾で英語や国語の教師をやったほうが時給が高い。。。チーン

 

これってどういうこと?!

20年前から、ずっと思ってきました。

 

非常勤の場合は、時給、または1コマ(45~50分)いくら、の世界ですが、私がこの仕事を始めた20年前、全くの未経験の人で1500円か1600円~でした。

今は、少しだけ上がって、1800円~というのが多くなりましたが、20年で、上がったのはたったの200円!びっくり

 

しかも、その間に、法務省の出している「教師資格」(あくまでも法務省が認可している「告示校」という、「留学生ビザ」の学生を正式に受け入れられる機関のみに適用されるものですが)が少しずつ変わり、20年前は学歴の縛りはなかったのに、今は「学士以上」(つまり4年制大学卒)じゃないとダメ、ってことになっているのに!

 

四大卒で、しかもその後に「教師養成講座」などに行って高い受講料まで払って日本語教師になってるのに、1800円。。。笑い泣き

 

低すぎますよね。。。

大学生が塾講師のバイトしたって、もう少しもらえますよ。

 

1800円なら、少し高い事務職の派遣だってもらえます。

 

これを見て、「高めの事務職と同等ならいいじゃん」と思う方もいるかもしれません。日本語教育関係者じゃないなら。

 

でも、大きな間違いです!!! プンプン

 

教師は、授業の前に必ず「授業準備」が必要です。

これは、塾の講師だって同じはず。

だから、他のバイトより時給が高めになっていますよね。

だって、労働時間は、実際に「教えてる」時間分じゃないので。

 

1時間の授業を準備するのに、日本語教師の場合は、その倍から3倍近くの時間が必要です(新人なら特に)。

さらに、もしテストや宿題回収などがあったら、授業後にそれを採点・添削しなければなりません。

 

でも、「1800円×4コマ分=7200円」に、それらの分も含まれているわけですから、全く採算はとれない。

下手したら、時給500円にもならないかもしれません。

 

ほとんどの学校は、授業準備や授業後の処理にはお金を出しません。

「授業に係る業務」に含まれると考えられてしまうためです。(契約書は、仕事内容のところに「授業及び授業に係る業務」と書かれています)

 

もちろん、授業準備なんて短時間でできる人もいれば時間がかかる人もいるので、その部分を単純に時給換算はできません。

それは仕方がないと思っていますが、でも、だったら、せめて、最低限、給料本体のほうに反映させてほしいですよね。

 

「教える」のだって、かなりの労力が要ります。

そこの部分だけで1800円くらいもらったって悪くないくらいです。

それプラス、準備や後処理の分をプラスしてくれたら、もっと教師たちのモチベーションが上がるのに。。。といつも思っています。

 

そうですねえ。

1コマ3000円はほしいところです。

日本語学校で、そんなの、無理!!(みんな経営は苦しいですからね)と言うんだったら、せめて、2500円。

 

だいたい4コマ続きですから、日給1万円。

 

そのくらいもらっていいくらいの働き、してますよ?私たち。

 

それだったら、非常勤講師でも、実家暮らしとかだったら、職業として何とかなりますかね。

 

1日4コマ1万円×週5日。  ×4週間。

これで、やっと額面が20万。

 

実際、新人の教師の方は準備が大変なので、毎日授業を持つのは現実的ではないので、週2、3日くらいからスタートが理想的。

 

そうすると、このくらいもらっても、生活するのはきついですね。

 

でも、現状はもっと低いわけだから、本当に日本語教師になりたくても金銭的な理由でなれない人がいる。

これが現実。

 

えーんショボーン

 

こんなにも給料が低い原因は、国(政府)やお役所が、この仕事を一つの職業としてちゃんと見ていないため。

 

つまり、社会的地位の低さ!!

 

この一言に尽きます。

 

そもそも、日本語はみんな話してるんだから、誰にでも教えられるだろ、みたいな認識からスタートしたのが問題。

(いっぺん、ド初級の学生を教えてみろって言いたい。コミュニケーションをとるのがどんなに大変か・・・)

 

この社会的地位の低さを何とかしない限り、私たちの低収入は変わらない。

 

(国家資格にしようという動きもあり、ようやく報われるか?!と思っていたけれど、ちょっと雲行きが怪しくなってきたような話も聞くので、、、、いつになることやら。)

 

 私が日本語教師になった時から、業界内では「この仕事じゃ、食べていけないから」というのが通説で、男性は極端に少なく、女性もほとんどが既婚者。


主婦の「パート収入」的な感じ。


専任講師は、若い人が多かったけど、おそらく当時20万ならいいほう?

独身の人は実家通いが多かったかな…


今だって、専任は、良心的なところで25万。

ひどい所は未だに20万~とか求人に書いてある。

大卒だよ?有資格者だよ?

新卒者じゃないんだよ?

他の仕事からの転職で、30代後半、40代だっているのに、そんな新卒以下みたいな額で働けって…ガーン



20年前、みんなは「この仕事じゃ食べていけない」って言ってたけど、私はこの仕事を立派なひとつの仕事だと思ってたから、そんなふうに低く見られるのが悔しくて、


絶対、この仕事で一人前に食べられるようになってやる!!



と、密かに心の中で宣言してました😅

 

 なかなか実現させるのは難しいけど、でも、このまま泣き寝入りするのでは、この業界はダメになってしまう。


ずーっと、そう思ってきました。

だって、こんな安い賃金でもこの業界に残るのは、


①私みたいに、心底日本語が好きな「日本語オタク」

②困ってる外国人に手を差し伸べたい!というボランティア精神旺盛な人(大体は生活に困ってないハイソな人)

③いろいろあって、普通の会社では生きづらく、給料なんて少なくても仕事があるだけマシだと思って働ける人


(だいぶ毒があります、すみません😅)


になってしまう。


つまり、本当の意味で「いい先生」「優秀な人材」は、いなくなってしまう可能性があるということ。


だって、塾講師のバイトより低い賃金だったら、普通の考えを持ってる人だったら、バカバカしくてやってられない、ってなるよねぇ。


そうさせないためには、やっぱりこの問題を何とかしなければならないと思う。



社会的地位を上げる。


これが、急務です。


でも、どんな方法がある?

どこに訴えればわかってもらえる?

そもそも根本的な問題は、なに?


……すぐには解決しないことばかりショボーン



そうこうしているうちに、最近のオンライン授業のブームに乗ろうとしてる会社が、なんと、1コマ1480円~や、もっとひどいと1280円~で講師募集を出し始めた!ガーンびっくりキョロキョロ


え、さらに下がるの!?


シンジラレナイ…チーン


こんなことしてるのは、大抵は、日本語教育業界経験者じゃない人(と思いたい!)。

オンラインだから、準備も楽だと思ってる?

実際は、オンラインのほうが大変なのに…


日本語教師を何だと思ってるの!?


バカにするのもいい加減にしてほしいえーん


それこそ、一般的な事務職以下の賃金で働け、と???!!!ゲロー


冗談じゃないよ……ショボーン

勘弁してよ……滝汗

日本語教師の募集なのに「日本語を教えた経験なくても可」って、なに????


え、未経験者も20年の経験者も、同じ賃金なの?


シンジラレナイ…ガーンびっくり


いやいや、それよりも、そんな低い額で募集しないで欲しい。

(↑これが本音)


賃金は今すぐには上がらないけど、今の私たちにできることは何か?


それは、


賃金が低すぎるところには、絶対に応募しないこと!


とりあえず、これです。


1280円でも日本語を教えたい!いう先生(もどき)がいたら、会社側からすれば「ラッキー!」ですよね。


安い経費で事業を展開できるんですから。


でも、これが、ダメなんです。


会社側は、こんな安い給料でも働いてくれる人がいるんだから、頼んじゃおう~ということになり、わざわざ高い給料の人に頼もう、という発想にはならない。


残念ながら。


そうすると、悪循環。


とにかく安く「教える人」がいればいい、と考える企業側と、「私みたいな新人でも雇ってくれるところがあるんだ」と思ってしまう自分に自信がない新人さん…


需要と供給が合ってしまうびっくり


その価格でOKなら、何もわざわざ高くする必要、ないもんね。


…というわけで、賃金設定が上がらないわけです!


だから、もう一度言いますが、今できる密やかな「抵抗」は、


安いところには絶対に応募しないこと!


です。


自分の授業に自信がなくても、プロ意識を忘れないでください。


「有資格者」のみなさんは、何も勉強してない「シロウト」の人とは違うんですよ!


ちゃんと、教える技術は学んでいるはずです。(たとえ、まだその能力を使えなくても)


だから、その辺にいる「ただのネイティブ」と同じにならないでください。


「安すぎる仕事は引き受けない」


そのくらいの覚悟で仕事に臨んでください。


日本語教育業界、全てのために。


社会的地位、向上ために!



(自分の授業に自信が持てないあなた!自信がないからと言って、自分をそんなに低く見積もっちゃいけません!

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