県議会議員としての私の仕事について、大まかにご紹介するシリーズの中編です。続きの内容ですので、前回(前編)の記事をご覧になりたい方は、まず「県議会議員のしごとについて(前編)」をお読みください。

 

さて、今回は、①議会(県庁)での活動、②行事参加、③県民相談への対応、④政策研究・研修等、⑤情報発信、⑥事務作業、に分類される仕事のなかで、③県民相談への対応、④政策研究・研修等、をご紹介します。

 

 

 

③県民相談への対応

県議会議員は、県民の方から様々なご相談・ご要望等を頂きます。多くの場合は、地元の三木市の住民の方からのご相談です。ご相談者が、私の事務所や県庁控室を訪ねて下さることもあれば、私がご連絡を頂いてご相談者のもとへお伺いする場合もあります。

ご相談やご要望に対応するため、お話を伺い、現地を確認します。そして、ご相談・ご要望の内容に応じて、県の所管の部局に問い合わせて、対応します。その場合、県庁や県民局に出向いて、職員の方と協議をすることが多いです。全てのご要望にお応えできるわけではありません。出来る事は進め、出来ない場合は出来ない理由を相談者にお伝えします。また、別の方法を検討する場合もあります。

 ご要望として多いのは、道路の修繕、交通渋滞の解消、河川の管理(堤防の崩落・除草要望)、イノシシなどの獣害対策等です。最近は、子育て支援や特別支援についてご相談もあります。これらについては、極秘ということではありませんが、特に道路関係については、地元の自治会内での調整、自治会と行政と地権者との調整などもあるので、情報の共有や管理には細心の注意を払います。もちろん、ご要望やご相談の内容によっては、三木市にもお問合せをし、情報を共有して、しっかりと連携を図ります。情報公開に際しては、プライバシー、情報の正確さや透明性、説明責任の所在などを考慮してから行います。

 

 

④政策研究・研修等

:県議会議員は一般的に、政策の勉強をする機会を積極的に作っています。県議会全体での勉強会もたまにありますが、会派内での「部会」と呼ばれる分野ごとの政策グループがあり、そこに所属しながら、政策を審議し、また勉強会や研修を行います。多いのは、政策研究テーマを設定して、講師をお招きし、講演を聴くというスタイルです。質疑応答もありますが、毎回とても活発です。また、政策課題によっては優良事例を研究するため、県の内外に視察に出かけることもあります。

こうした勉強会は、当選回数ごとのグループ(同期会)や、議員の有志グループといった枠組みでも行われます。これは、議員は勉強が好き、というよりも、「政策に強くなって地域の問題解決に活かしたい」という意識がとても強いです。政策に強くなれば、本会議や委員会でもしっかりとした質問を行うことができ、県当局から前向きな(実践を伴う)答弁を引き出す事に繋がるからです。

 

 

 

 前編でご紹介した議会(県庁)での活動や行事への参加の合間に、上述の活動を行います。議員として地元で県民と交流する機会を増やすことも大切ですし、議員としての資質を高める為に研鑽を積む時間も大切です。この両立は、とても難しく、悩ましいところですが、時間を有効に使っていくしかありません。

 

 次回の後編が最後になります。

 

 

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