兵庫県では毎年、県内の市町の主要データである『市町要覧』という冊子を発行しており、その情報は専用のホームページからもご覧頂けます。
 

■兵庫県の市町要覧(トップページ)

 

■三木市の概要(2018年度版)

 

 『市町要覧』の発行は、兵庫県の企画県民部 企画財政局 市町振興課という部署が担当していますが、内容は市町から提供される情報に基づくようです。自分の地元のデータを、客観的な数字や主観的な表現で見るのは新鮮で、また、他の市町との比較を行うととても興味深いです。

 さて、今回公表された最新の要覧は2018年度版ですが、2017年度版と比較して、嬉しい新情報が追加されていました。それは、「主な郷土出身者」という項目です。

昨年8月に議員になり、県庁で「2017年度版」でこのデータを見た時、プロスノーボーダーの角野友基さんや作家の玉岡かおるさんなど、郷土には多くの有名人がいることにとても嬉しくなる一方で、本来ならここに掲載されるべきと思われる人物が載っていなかったことに、ガッカリしたことを覚えています。それが、2018年度版には、追加され、掲載されていました。(故)橘田規と橘田光弘のお二人です。お二人はプロゴルファーで、ご兄弟(規プロが兄、光弘プロが弟)です。

 ゴルフが好きな私は、三木市が生んだゴルフ界のレジェンドのご兄弟が、「主な郷土出身者」に取り上げられるべきであると、地元で何度もお訴えさせて頂いておりました。今回、その声が届いたようで、本当に嬉しく、ありがたかったです。

 しかし、このエピソードは、単に「ゴルフファンの願望が叶った」という以上の意味を持ちます。三木市にとってゴルフは、三木金物や山田錦と並ぶ特産であり、主要な地域産業の一つです。実際、三木市内のゴルフ場には毎年、年間110万人前後の来場者があります。しかし、一方で長引く不景気の影響もあり、ゴルフ場経営というのはとても厳しく、これからは人手不足も加わってきます。ゴルフ場がキャディの求人を出そうとしても、なかなか厳しいというお声もあります。

 地域産業とは何か?特産とは何か?

 ゴルフは、その成り立ちから、どうしても高級なスポーツや遊びというイメージが強く、実際にいまでもそうした雰囲気があります。ただ、ゴルフは、プレーヤーやプロゴルファーだけで成り立っているのか、といえば、そうではありません。ゴルフ場があり、クラブハウスでゴルファーをお世話する多くのスタッフがいて、コースを維持管理するコースメンテナンス、ゴルファーのプレーを助けるキャディ、そして、キャディを纏めるキャディマスター等、多くの方々によって、ゴルフという産業は成り立っています。そして、そうしたスタッフの多くは、地元の住民が雇用されているわけです。さらには、三木市ゴルフ協会さんのご尽力も忘れてはいけません。

 ゴルフは、雇用を生む産業でもある以上、地域と深く結びついているのです。ですから、ゴルフ産業が10年後、20年後もしっかりと発展していくためには、地域の基幹産業として、地元住民に愛され、誇りを持ってもらえる存在である必要があると思います。その為には、ゴルフを支えるあらゆるジャンルの方々に、しっかりと光を当てて、市民に認識して頂くことが大切だと思います。それが今回、三木市さんが率先して、『市町要覧』に記載して頂けたことには、大変大きな意義があると確信しています。

 10年後、20年後も、三木のゴルフ産業が地元で、兵庫県で、そして世界でしっかりと輝いていけるように、これからもしっかりと取り組んで参ります。

 今回は、ゴルフの話題に触れましたが、機会があれば是非、「市町要覧」をご覧いただき、三木市についてご理解を深めて頂ければ幸いです。

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