車の中ではぼちぼち会話はしてました
でもやっぱり翔のテンションは低いままです
今日の翔の様子を見てて、何でこんな態度を取られるのか訳がわからず
この先もこんな起伏の激しい翔に振り回されるのかと思うと
今日で終わりにした方がいいのかと思えてきました
そうこうしているうちに店に到着し、混雑していたため少し待たされましたが
10分ほどでカウンターの席に通されました
美味しい料理のおかけで少しずつ会話が弾んできて
やっぱりさっき頭を過ぎった別れは撤回しよう
気持ちが割と変わりやすい所は私のダメな所です
ところがこの後、私は翔の逆鱗に触れてしまう事をやらかしてしまうのです
店を出て駐車場に向かって歩いている時に
やっぱり手も繋いでこない翔に対して私は拗ねていました
翔よりも先にスタスタと無言で歩き出したのです
私の気持ちを察したのか、翔は少し笑って私に追いつくと
「おい! おい! ホラ!」
と、自分の腕を差し出してきたのです
そして強引にキスをしてきたかと思うと
「バーーーーーーーーカ」
と、冗談なのか本気なのかわからないテンションで言ってきました
その態度に少しムカッとしましたが、私は「もーーーう」と翔の肩を2、3回叩きました
そして翔は何事もなかったように、コンビニの期間限定スイーツを食べ損なった話をしてきました
まだ拗ねていた私は「ふん、遅いんだよ」と、翔の言葉に対して幼児が親に甘えるような口調で反論していましたが
翔はいきなりガラッと口調を変えてこう言ってきました
「オレさ、男だろうが女だろうが、自分の事をナメてると思う奴は容赦なくヤキ入れるんだよな」
何を言い出すんだろう
そう思った次の瞬間
「ナメんじゃねぇーぞ このヤローーー!!」
急に怒鳴られて私は一瞬呆然としました
物凄い罵声と恐ろしい形相
激しく豹変した翔はもはや私の知っている翔ではありませんでした
私は瞬間的に組んでいた翔の腕から手を離し、反対方向へと歩き出していました