◆ 30万の中国 ◆


来週の月曜日は上司の60歳の誕生日。
ということで、せっせと飾り作り。

赤いちゃんちゃんことか、花とか、ケーキとか、みんなで準備。
いい歳して誕生日会って感じだが、会社の人も俄然乗り気で会議室まで予約してしまった。
時にめちゃくちゃで、厳しいときもあるけれど、ノリノリで誕生日会の準備をし、
それについて仕事中だとか細かいことをいわない今の会社の雰囲気が好き。

さて、
上司のためにせっせと輪っか作りに励み、日ごろからも「うちの上司はね」を語る私を、
みんな「上司大好きなんだね」と温かい目で見る。

大好きっていうのはわからないけど、食事をおごってもらったことは数知れず、誕生日にはお家に呼んでもらい、奥さんはケーキまで準備してくれた。年齢的にも父親と近いため、私にとっては上司兼ここでの父親に近い。むしろ私の事細かな事情を知っている点では実の父よりも話しやすい人でもある。

そんな上司が60歳、還暦というおめでたい年齢を迎える。
日ごろから親しくしている人々が集まり、私たちが祝わなくて誰が祝うと言わんばかりみんな気合十分。

これも上司の人柄ゆえのことだと思う。



私はたくさんの人とつかず離れず人間関係を長期的に維持していくのは苦手だけど、逆に数人の片手で足りるくらいの人たちには仲良くなったら結構尽くすタイプかもしれない。

大切な人にはとことん幸せな瞬間を、時間を、人生を過ごしてほしいと願っているし、そういう時を私もあげられればと思っている。

かなりがんばってしまう。そこまでやるかっと言われることも多々。



人を喜ばせるために生きているわけではなく、最終的にはやっぱり自分のために生きているんだけれども、それでもできるだけ自分の周りにいる人がHappyであってほしいと願っている。

これは我が家の習慣なのかもしれないけど、母の日も父の日も誕生日も結婚記念日もいつもプレゼントを送る。娘が3人、3人とも。


ちなみに、プレゼントという人を喜ばせる典型的な手段についてはかなりこだわるところがあり、
私はいつも日本からラッピング用紙、便箋、カードを必ず携帯する。今日の写真は私の作業道具。

贈り物を贈るなら、とことん綺麗にしたい。
中身より高いんじゃないかっていうくらい上等な紙で包んじゃったりすることもある。

そしたら、こちら中国で大反響を得てしまった。
こっちのラッピングというのは、要はいい箱、いい袋に入れるだけ。
しかもそのいい箱、いい袋というのも、ただ分厚くて大きくていい紙ってだけの代物で(時々中身の2倍の箱に入っていることもある)、見た目が綺麗とかで驚くようなものではない。いわゆる送り手の面子のための豪華包装であり、相手のことを考えたものでないのがほとんど。私がリボンを結ぶだけで「わあ、かわいい」という事態になり、社内でクリスマスのプレゼント交換があった時、たくさんの人が包んでくれと持ってきた。ちなみに中国人にリボンを結ばせたらすごいことになる。これって日本の学校教育にある図工とかのおかげなのかなと思ったり。

日本人は手先が器用だねとほめられながら、何人もの人が見守る中でラッピング。

こういうビジネスをこっちで始めたら、はやるかもしれない。

送るという事実より、喜ばせられる現実なのかな。


今も上司を喜ばせたいとせっせと準備。
この結果はまた後日お伝えします。うまくいくといいな~。