今日の広州は、本当に暑いです。
ニュースみたら34度。もっと高い気もしますが、とりあえずこんな夏が三ヶ月以上続きます。

すごく暑いんだけど、今ベランダで書いています。
ま、暑さに慣れるのも大事です。

ちなみにこのブログはコメントもトラックバックもすべて承認制です。
インタラクティブ度が低くて申し訳ありませんが、ブログを放置するとすぐ未承認広告?みたいのの餌食になってしまうので、管理の行き届く範囲を前提としてこのように設定しています。

インターネットの世界はほんとうに管理が届かないほどブラックホールになってしまいました。中国のネットサーフィンも本当に至難の業で、百度なんかで調べても中々知りたい情報にたどり着けません。さっきも一つあきらめました。



関係ないけど、ベランダに出たら、隣のビルの屋上で飼われている犬がほえてほえて、止まりません。暑さよりもうるさいのがきついです。この暑いのにそんなに吼えたら疲れるだろうと思いますが。この国に静かなところはありません。犬と私の我慢比べです。




そういえば、チベットにも犬が多かったです。


もともと遊牧民族なので、犬は羊飼いにとって家族も同然の存在です。


チベットの犬は凶暴と聞いていて、地球の歩き方にも絶対近づいてはいけないと書いてあったんですが、ラサ市内では小型のかわいい室内犬なんかをかなり飼っていて、向こうも私も見つめるものだから大丈夫かなと思って触ったら、ものすごい速さで「カプ」(あま噛みでしたが)ときました。怪我にもなんにもならない、血も出ない傷にもならない程度でしたが、やっぱりチベットの犬は凶暴です。小さくても。

(いやー正直なところ、何事もなくよかった。あはは。チベットは狂犬病多発地域です)



犬以外にも羊がいたり、
◆ 30万の中国 ◆




時には道を塞がれたり、
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ロバとか、
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石を絶壁にある寺院に運んでたり、
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ヤクとか、
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こんなところにもいたり、
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晩御飯になってしまったり・・・・
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それから、この猫。
◆ 30万の中国 ◆

ジョカンにいたんですが、なんだか神々しい。

なにか宿っている感じがしました。






都会っ子の私は、動物がいるたびにカメラを向け、それをガイドさんがふーんみたいな感じで。
彼らにはもう慣れっこで、羊の群れが道を塞ぐと運転手さんがクラクションを「ビー」みたいな。

運転手もガイドさんも景色も動物も見慣れすぎていて、「なにか気になる風景があったら言ってくれないとわからないからね」と言われました。ちなみにガイドさんはラサの観光地なら週一回、郊外の観光地なら月に何度か来ているとのこと。だから観光客が写真を撮りたがるツボというのも心得ていて、基本的には私とも一致しています。ただ風景ばかりを撮りたがるところは中国人観光客と違うようです。



鉄道の開通もあり、中国人観光客がほんとうに増えていて、英語と中国語のガイド料というのは今や同じ。
需要と供給のバランスによっては中国語ガイドのほうが将来的には高くなりそうな勢い。

私は予算の関係もあり、中国語ガイドを頼んでいたのですが、ジョカンを回りながら、説明で使われる中国語が難しいため、ほとんど聞き取れず、2日目午後にして英語ガイドに変更してもらいました。

実際英語ガイドでも難しく、お金があれば日本語ガイドにと思ったのですが、日本語ガイドは数が少なく、ガイド料も高く、アテンドも難しいとのこと。



ただ中国語から英語に変えて、少しわかりやすくなった以外に、観光客を受け入れる寺院などの対応が良くなるというメリットもありました。

これにはいろいろなことが関係していて、一つは外国語で案内されているアジア人といえば日本人=仏教の国ということで、親近感を持ってくれていること。

もう一つは、大陸観光客のマナーの悪さ、政治的な緊張により、チベット人が大陸観光客を好まないことがあげられます。



今回お世話になった旅行会社の人も、
「特に中年の大陸観光客は本当にマナーが悪く、撮ってはいけない寺院の中で平気で写真を撮る」

初日についてくれた中国語ガイドの人も
「大陸の観光客は食事と宿にこだわるだけで、寺院に関する説明やチベット仏教に関して説明しても興味を持っていない。観光地は写真を撮るだけで終わり」

と言っていました。


こういった点には、中国に住む私にも理解できるところがあり、今回私が廉価にも係わらず中国人ツアーを選ばなかった理由でもあります。




もちろん、すべての中国人観光客がそうなのではありません。



特に中国の若い人というのは、よく勉強してチベットに旅行に来る人が多く、行きの飛行機で一緒になったチベット人に若い人が熱心に仏教について質問していたりして、私もみんながマナーが悪いのではないと思います。



旅行が安易になればなるほど、いろいろな人が来るというのが現状です。

チベットに行く日本人は、ハワイや韓国に行く日本人と同等ではないでしょう。チベットまで行く日本人には、旅慣れた人も多いだろうし観光のスタイルにも他地域を違った特徴があると思います。でもそれはそれでチベット人にとっての日本人になります。

だから、中国人だけを例にとって彼らはマナーが悪いとは言えないとは思いつつも、チベットではそのようなイメージが形成されつつあるのが現実です。


中国人の観光客とは商売しないという考えのチベット人もいます。

チベットにおいて中国語は外国語と同じように勉強しなければはなせるようにならない言語です。
中国語を話せないチベット人はたくさんいて、見たり読むとなると更にできない人は増えると思われます。

外国人の観光客も多く、比較的一人当たりの観光支出が高い(特に外国人)チベットでは、中国人観光客を相手にしなくても商売が成り立っています。高い英語力やその他言語を操り、外国人と付き合ってきた彼らは、例え中国語を話さないとしても、非常に国際的であり、英語で書物を読んだり、インターネットをする知識豊かな人たちです。

現地が受けれてない大陸観光客は、場合によってはツアーを催行した旅行会社のある北京や上海のガイドが引率してやってくることがあります。

しかしそれらガイドの行う説明は本で読んだだけの知識。
彼らは全くチベットのことをわかっていないと、チベット人ガイドは彼らの説明を聞きながら閉口しています。


一方、中国人と関わらないと強気で言える人たちは少数派です。
産業がなく、就労機会も限られており、知識や言語という武器も今のチベットでは中々得れる機会がない現実があります。

中国各地でたくさんの若者が留学をし母国に帰ってくる海亀(haigui)現象が起きているにも関わらず、チベット人の門戸は固く閉ざされています。パスポートすら自由に取得できない現実。お金を積んでも、チベット族である時点で外国に行くことができないそうです。それには亡命や政治活動を阻止したい中央の意向があります。

ラサの大学には日本語学科がないそうです。
日本人の先生もいません。
それが日本語ガイドが少ない理由です。


私のお世話をしてくれた旅行会社の人は日本語が本当に上手で、どうやって勉強したのかお聞きしたところ、昼間は英語のガイド(英語科卒)をして働き、夜は日本人旅行客がいそうな場所に行って話し相手をしてもらって覚えたと言っていました。

いろいろ話をしていて、チベットに旅行に来たある日本人が「会社を辞めて世界一周する」と言っていたことが本当にうらやましい。私たちには会社をやめることもここ以外行くこともできない、
私たちがなぜここの景色がきれいかわからないのか、それは比較できるものをもたないからだ、とも。

毎日外国人と接しているにも関わらず、彼らにとっての外国はとても遠いところにあります。




では、チベット人の若者は何になるかというと・・・


人民解放軍に入るものが多いとのことでした。




これもチベットの現実です。
◆ 30万の中国 ◆




チベット旅行の話、まだまだ続ける予定ですが、正直どこまで書けるかわかりません。
場合によっては、中国の検閲にひっかりこのブログが見えなくなってしまうかもしれませんが、
できる限り続けられる限りで、書いていきたいと思っています。