みなさん、こんにちは!

今日の「きっかわみきの物語」

お話の部分公開は「続・金色の耳」の

「坊やの魚と星」の章の一節からです。

物語のこの章は、

魚の坊やが親を亡くして

悲しんでいる場面です。

<耳の花>は坊やの悲しみを

我がごとのように感じ、

共に涙を流します。

しかし、そんな折、

その場面を遠く夜空で眺めていた星が

<花>に助言してきます。

さあ、どんな助言でしょうか?

それでは、部分公開です。



夏の夜空のかなたでは、

一つの星が

この光景をじっと

見つめておりました。

星は一条の光を<花>に放つと、

思いやりあふれる中にも力強く

<花>に語りかけてきました。

「お花さん、君の優しさが胸に沁(し)みるよ。

君は今、魚の坊やを見て、

心底この坊やを可哀想(かわいそう)だと思って

涙を流している・・・。

でもね、

君はいつまでも

この坊やのことで悲しんでちゃいけない。

君がもし坊やのためを思うなら・・・、

坊やがもう一度生きる希望を取り戻して、

いきいき、きらきらと過ごしている・・・、

そんな光景を想像してあげることだよ。

坊やの中に、

そんなちからがあるんだってことを、

思い出してあげることだよ。

信じてあげることだよ」

 星の言葉に、

<花>は驚きました。

「いきいき、

きらきらしている光景を、

想像してあげる・・・。

坊やのちからを、

思い出してあげる・・・。

信じてあげる・・・?」



さて、みなさん、

いかがでしょうか?

なぜ星は

「いつまでも

この坊やのことで

悲しんでちゃいけない。

君がもし坊やのためを思うなら・・・、

坊やがもう一度生きる希望を取り戻して、

いきいき、きらきらと過ごしている・・・、

そんな光景を想像してあげることだよ。

坊やの中に、

そんなちからがあるんだってことを、

思い出してあげることだよ。

信じてあげることだよ」

と言ったのでしょう?

この言葉には、

生き物が心の中で思うこと(想像すること)が

現実になって現れる、

(=現実を創造する)

という意味があるのです。

部分公開なので

分かりづらいかも知れませんが、

何となく、お分かりになるでしょうか?

そしてこの後、

星の<花>に対する

思いやりあふれる

気付きを促す言葉が続きます。

さてはて、叡智に満ちた星は、

<花>にさらにどんな言葉を

かけたのでしょうか?

みなさん、

いろいろと想像をめぐらせてみて下さいね。


それではまた!

今日も、素敵な一日をお過ごし下さい☆





書籍「続・金色の耳 ~なぜ生き物には悲しみや苦しみがあるの?~

(続編から単独でも読めます)

http://miki-kikkawa.com/books/golden-ear-4.html