今日は、「鹿の祈り」の物語の最終校正の段階で、私が迷ったことについて一つお話したいと思います。
「鹿の祈り」は全部で10の章から成っており、最後の10章は、鹿のリンバが神仏それ自体に捧げる言葉に始まって、次のような祈りの言葉が続いています。
───この宇宙にある、すべての人・もの・こと・情報が、内に秘めるはたらきをさらに現わし、ますます輝きますように。
実は私はこの「すべての人・もの・こと・情報」のところに、「お金」というのも入れたかったのですね。そう、
───この宇宙にある、すべての人・もの・こと・情報・お金が、内に秘めるはたらきをさらに現わし、ますます輝きますように。
と、このようにしたかったのです。
「お金」が本来一番輝く使い方をされて、お金が最大限活かされ、最も輝くようにという願いを込めて・・・。
しかし、これはある方に事前に原稿を見せてアドバイスを頂いた時に削除した方がいいと言われました。削除した方がいいという理由については、そのある方は「お金というのは本来欲のかたまりなのです。来るべき新しい時代にはお金は無くなりますからね。」と言われました。
「なるほど、そのような考え方、受け止め方もあるのだ」と納得しつつも大いに迷いましたけれど、結局、考えに考えて、私としては「すべてのもの」というフレーズの中にお金も含めるという思いで、「お金」という単語は削除しました。
みなさん、お金が最大限活かされるように使っておられるでしょうか?これは私が自分自身への最大の反省を込めて申し上げているのですが・・・。お金、つまり流れているエネルギーです。その流れているエネルギーを一番全体が良くなり、全体が活かされるように使っているか。
みなさん、「鹿の祈り」の「この宇宙にある、すべての人・もの・こと・情報が、内に秘めるはたらきをさらに現わし、ますます輝きますように。」というフレーズのところを読まれた時は、その中にお金も含まれていると意識してお読みになってみて下さいね。よろしく!
書籍「鹿の祈り」(電子書籍・単行本両方あり)
→ http://miki-kikkawa.com/books/deer.html