間違い電話から 【怪我からの復帰】
少し行き詰っている時、
助けはふっと与えられるんだなって思いました。
そんな出来事がありました。
きっかけは、間違い電話をしたことです。
私がヨガを最初に学んだスタジオ、
IYCの事務所に電話をしようとしたところ、
私がヨガの師、ケンハラクマ氏の携帯にかけてしまったのです。
ケンさんは、私がヨガを始めた時に、本当に大きく影響を受けました。
インストラクターになるきっかけも、
「教えてみればいいじゃん」 というケンさんの一言。
そして、アスリートにヨガを教えだしたのも、
「きっと、おもしろいよ~」 というケンさんのアドバイス。
でも、ここ最近、私が膝の怪我をしてしまってからは、
連絡をとることはありませんでした。
昨年は、自分自身のヨガの練習は、封印していました。
思うように動かない膝に、どうしても、
色々な感情がわいてしまったからです。
焦り・悲しみ・苛立ち・不安。。。。
どんなにコントロールをしようとしても、
ヨガの練習をするたびに、
その膝を暖かく観察してあげることができませんでした。
まだまだ修行が足りませんね。
それにしても、怪我からの復帰は、遠くて長い道のりです。
プロの選手は、毎日トレーナーがついてリハビリができるかもしれないけれど、
なかなかそうも行きません。
怪我が大きければ大きいほど、
それは本当に大変なことですが、
そこから教えられることもたくさんあります。
ヨガを教えることには、退院後、即復帰しました。
でも、自身の練習は封印。
そして、やっと最近、練習を再開したのです。
まだまだ身体は動かないし、
膝の動きは5割りにも満たないのです。
そんな、色々考えているときに、
間違い電話をしてしまいました。
すぐに気づいて、切りましたが、
その後練習を終えて携帯を見ると、
ケンさんからの着信が。
そして、留守電には、ケンさんの暖かい声でメッセージ。。。
「久しぶり~、元気?」
やっと電話をかけ直して、ここ一年の出来事や、
ヨガの近況報告などをしました。
「膝はね、絶対に無理をしちゃだめだよ」
「ゆっくりやればいいから」
「焦らないように」
ヨガの話ができたこともそうですが、
「早く膝を治さなくちゃ」と焦っていた私の気持ちが、
ふっと解けたようなカンジでした。
怪我をする前に、
当たり前のようにやっていたアーサナ(ポーズ)を
あらためて、じっくりとすることができます。
そして、この1年で、
できなくなったこと、変わったことを
感じることができます。
自分の間違い電話で、
自分自身が少し楽になりました。
気づかなかったけれど、
私自身が助けを求めていたのかも。
ゆっくり、ゆっくり。。。
決して焦らずに、治していこう!!