今日午前3時8分ごろ、北海道の胆振地方中東部を震源とする地震があり、厚真町の震度が7だったことが発表されました。北海道で震度7を観測したのは観測至上初めてのこと。
台風21号による関西地方を中心とした被害の復旧もままならないこのタイミングで。
大阪北部地震も、西日本豪雨も、まだ終わっていないというのに。なんで…と、言いたくなってしまうけれど、なんでも何もないんですよね、自然災害は…。明日自分の住む町で大地震が起こってもおかしくない。だから、備える。
今回の地震は、大きく揺れた範囲が広いこと、停電の範囲が広く完全復旧は長引きそうであること、そして土砂崩れの規模があまりに大きいことなどが心配事です。
まず揺れについて。
午前3時の大地震、ほとんどの方が寝床です。地震が起こる度に書いていますが、寝る場所の近くに大きな家具は絶対に置かないこと。お願いします。北海道ではこの後も強い余震の可能性が報道されています。時間帯がいつになるか全くわかりません。
家の中でもガラスが飛び散っているようであれば靴を履く、外ではブロック塀に近づかない、上から落ちてくるもの、倒れてくるものに注意を。目に見える一番近くの一番安全な場所に一次避難です。
停電について。
電気という便利でもろいライフラインにいかに自分が頼っているか身にしみます。(映画『サバイバルファミリー』を見るのも勉強になりました)
朝からいろんな方が言っていますが、停電の時はやはりラジオ。電池1個で100時間聞けるものもあります。普段はradikoで聞いている方も、ラジオを持ち歩くのはやはりおすすめです。
地震時に、ツイッターで情報を取得するのが悪いとは言いませんが、デマが怖い(今回も”市内全域断水”という嘘の情報が拡散されてしまいました)ので、信用する&拡散する場合は、確実な情報か確認が必要です。大事な連絡のために、スマホの電源は大事にするべきだし、地上波のラジオで嘘はありませんので、ぜひラジオを頼ってほしいです。
そして停電で大変なのは、トイレ。
トイレの専門家でもある佐藤満春さんが、停電時の水の流し方をまとめてくれました。アクセス過多でリンク先が繋がりにくくなっているので、落ち着いた時に読んでください。
メーカー別
— 佐藤満春 (@satomitsuharu) 2018年9月6日
停電時の水の流し方です。一回見ておくだけでも違いますので是非。
TOTO https://t.co/MiTGTxTgX6
LIXILhttps://t.co/v8YAxaq6k8
パナソニックhttps://t.co/da2AD1OWCW
停電中に避難する時は、ブレーカーを落とすことをお忘れなく。復旧時の漏電火災を防ぐためです。
安否確認の電話は災害伝言ダイヤルや、災害用伝言板。体験版もあるので、何もない時に試すのがおすすめ。今回は公衆電話の解放も行われました。
北海道の停電が早く復旧することを祈るばかりですが、被害に遭っていない自分も、簡易トイレや日持ちする食品や水や小型ガスコンロ、改めてチェックです。
土砂崩れについて。
被害状況をテレビで見ると、あまりの規模の大きさに絶句してしまいます。どうか救助が早く進んで、たくさんの方が助かりますように。
そして、マスコミが救助の邪魔になることがありませんように。「Newsに挑戦」の第5回でも話しましたが、マスコミのヘリコプターの音がうるさくて救助に支障が出る・家具に埋もれている人がいるのに助けずにカメラを回す、などなど、過去の災害で問題になったことがあります。
アメリカでは「サイレント・タイム」といって、救助の邪魔になる可能性がある時間帯の報道自粛が行われています。これは参考にできる制度。今こそ検討してほしい。
少し落ち着いてから、どこの避難所の物資が足りていない、ボランティアの募集が始まった、などの情報を報道するのは大変有益だと思います。
そして今回はあまりに範囲が広いので、取材が行き届かない可能性があります。
たとえば熊本地震の時は、私道の被害が報道されず支援が行き届かなかったところ、堀潤さん主催の投稿ニュースサイト「8bitnews」での発信がきっかけに、支援が行われたことがありました。堀潤さんは今回もLINEアカウントを公開されています。
北海道の皆さん、本当に心配です。怖かったですよね。お怪我はありませんか?不安が大きい時にはゆっくり息を吐いてから深呼吸をしてみて下さい。現場が広くメディア発信にも限界があるかと思います。現地の皆さんで発信支援が必要な方はお支えしますので、僕のLINE junhori1 までご連絡下さい。 pic.twitter.com/UzpvJvUABd
— 堀 潤 JUN HORI (@8bit_HORIJUN) 2018年9月6日
最後に。
大地震の報道を見ると、食事も遊びも仕事も、”不謹慎”という言葉が頭をよぎって、辛くなってしまう方が、私の周りやフォロワーさんに多くいらっしゃいます。
被害に遭っていない方が、日常生活を送ることで、経済活動を止めないことも、広義の意味では支援になると思います。被災地を他人事とするのは違うし、なんの思いやりもしないのは寂しいことですが、今「できること」と「できないこと」を冷静に判断したい。
今「できること」の代表的なことは、募金です。
Yahoo!基金ですでに「平成30年北海道胆振東部地震 緊急災害支援募金」がはじまっています。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/1630037/
北海道に、みんなの気持ちが届きますように。