「聖域」インタビューと、トークライブ配信と。 | 美樹のブログ from 湘南

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21日のLINE LIVEを何度もリピート中

メモ的に書き起こしたいとは思ってるけど、

あまりに濃くて、自信無し(笑)

 

柴那典さんがこれまで書いてこられた記事等も面白くて。

対談形式のLIVEの中で、

荘口さんが「柴那典(しば とものり)さんです!!」と紹介されているときに

チラッと福山さんが「シバナテンさん!」と言ってた

=ロッキンオンのシバナテンさん ってことだよね

更に途中、「(そんなに僕のことを褒めると)たなそうさんに怒られんじゃない?(笑)」とも話されてて

そんなを耳にしながら、

「僕は柴さんのファンですから。一度お話してみたいと思っていた」という福山さんの言葉

ホントに、著書も過去の記事もかなりしっかり読み込んでて、

自分から指名したんだなぁ。。って思った。

 

私は、まだ、ネットで手当たり次第に読んでいっている段階で

著書も手元には届いていないのだけれど

柴さんの記事、柴さんと他のジャーナリストの方との対談を色々読んで

(圧倒的な情報量には当然ついて行けないんだけど)

でもね、なんか福山さんが指名したの、なんとなく判る気がする。

 

この方、何を言われようが、誰が何を言おうが

根っこが絶対的に「前向き」なんだよね。

どういうところに放り込まれようが、

どんな状況に陥ろうが、

絶対的に音楽が好きで、その状況を楽しみつつ、

自分の目線や、展望を前向きに持っていける方 という印象。

 

悲観的に腐ることが出来ないタイプ(笑)

ぼやいてその場で足踏みして、滞ることが出来ないタイプ。

凄く共感を覚えるし、このタイプ、好きだな♪

 

 

で。

改めて、福山雅治さんのシングル「聖域」の公式インタビューを読んでみた。

読んでみて、発表された半年前、ちゃんと読みこんで無かったな。。。。と反省。

 

 

#1 イントロダクション

「エンタテインメントをやり続けるには、自分が楽しんでないとダメだと思うんですよね。

自分が最初のリスナーであり、自分が最初に興奮して感動する人でなきゃいけない」
福山雅治はこう言った。

 

2年ぶりのシングル「聖域」は、その言葉通り、ゾクゾクするような音楽的な冒険に満ちた一枚だ。

特にドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)主題歌となった書き下ろしの表題曲は、今までの彼のイメージを鮮やかに覆す挑戦的なナンバー。

ジャズの妖艶さとスパニッシュ音楽の哀愁をふんだんに取り入れ、セクシーで危険な歌声を聴かせている。

 

カップリングに収録された、『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)の人気コーナー「胸キュンスカッと」テーマソング「jazzとHepburnと君と」、アサヒスーパードライCMに起用されているインストゥルメンタルナンバー「Humbucker vs. Single-Coil」も意欲的な仕上がりだ。

一昨年から昨年にかけて、デビュー25周年を記念したベスト盤やツアーで過去の集大成を見せた彼。そのことが新しい挑戦に踏み出す大きなきっかけになったという。

では、一体彼を突き動かしたものは何だったのか? 

当サイトでは独占インタビューを実施。新曲について、そしてこれまでのキャリアを経て今の彼がどんな場所を目指しているのかについて、じっくりと話を訊いた。

キーワードは「1880年代のガット・ギター」「ニューオーリンズ」「バンジョー」。

そして「創作の二つの軸」「20代当時の圧倒的な不安とコンプレックス」。

福山雅治という人の"聖域"には何があったのか。

連載記事にてそれを解き明かしていく。



#2 1880年代のガット・ギター

新たな音楽性への挑戦に踏み出した福山雅治の2年ぶり新曲「聖域」。

ドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)主題歌として書き下ろされたこの曲は、どのようなきっかけから生まれたのか? 

当初求められていたイメージは、実際に完成した楽曲とは異なるものだったと福山は明かす。


「まず『黒革の手帖』の主題歌というお話をいただいたんですけれど、最初の打ち合わせでは『福山雅治の中にあるロックな感じでお願いします』というオファーだったんですね。

過去の曲で言うと『化身』のような、少し妖艶なロックの曲という。

で、『わかりました、やってみます』と言ったものの、僕としては、今のマーケットや自分の立ち位置を含めて、正直、2017年の福山雅治の歌に求められるものはロック的なものじゃないんじゃないかな?と思ったんです」

彼がこう語るように、新曲のサウンドは、これまでの福山雅治の王道の一つだったハードでエネルギッシュなロックのスタイルではない。

かわりに大きくフィーチャーされているのは、ガット・ギターの色気ある生音の響きだ。

クラシック・ギターとも呼ばれ、ジャズやボサノヴァやフラメンコなどで用いられるこの楽器。

なかでも19世紀に作られた古いギターを彼が手にしたことが、この曲の着想に繋がったという。

「いつもギター1本で曲を作るんですけれど、今回はガット・ギターを使ってみたんですね。

いつも使っているアコースティック・ギターじゃなくて、一昨年にたまたま手に入れた1880年代のMartinのギターを使ったんです。

このギター、当時はPAシステムも全くない室内楽の時代だったので、サイズもすごく小さいもので。

そのギターがことのほか自分のインスピレーションや創作意欲を刺激してくれたんです。

弾いていたら、スパニッシュというか、フラメンコっぽい響きに聴こえてきた。

そこからこの曲の土台ができたんですね」

また、この曲で強く印象に残るのはバンジョーの響きだ。

アメリカ南部に生まれ、カントリーやブルーグラスで使用されることの多いこの楽器。

それをジャズやスパニッシュ音楽を彷彿とさせる曲調で用いていることが、ユニークな感触につながっている。

今年1月に放送されたドキュメンタリー番組『福山雅治 SONGLINE ~歌い継ぐ者たち~』(NHK総合)で、

ニューオーリンズを訪れ、ジャズ誕生の秘密を探った福山。

そこで得た経験も、新曲に大きな影響を与えている。

「ニューオーリンズでジャズの源流を取材したり現地でセッションしたことは、すごく大きかったですね。

ニューオーリンズジャズの編成って、ギターがいないんです。

基本的に打楽器とブラスバンドで成立していて、参加している弦楽器はいたとしてもバンジョー。

そこからの刺激もあったし、去年に藤原さくらの『Soup』のプロデュースをしたときに、彼女のスモーキーな声にバンジョーが似合うと思って使ったこともあった。

そういう経験から、自分の曲でも取り入れてみようと思ったんです」

ガット・ギターとバンジョーという二つの生楽器が、「聖域」という曲の大きなポイントになっているのである



#3 ニューオーリンズ・ジャズ

ジャズの要素をふんだんに取り入れた新曲「聖域」。

ドキュメンタリー番組『福山雅治 SONGLINE 〜歌い継ぐ者たち〜』(NHK総合)で

ニューオーリンズを訪れたことが、そのインスピレーションになったと福山は語る。
ロックに憧れ思春期を過ごしてきた彼にとって、もともとジャズは馴染み深いジャンルではなかった。

しかしその体験は、音楽に対する考え方すらも変えるほどの大きな影響をもたらしたという。

「以前はジャズという音楽に対して『難しい』とか『敷居が高い』という印象があったんですけれど、

ニューオーリンズジャズの源流を辿って、改めて感じ方が変わったんです」

ニューオーリンズでジャズが生まれたのは20世紀初頭。

その背景には、アフリカや中南米から奴隷として連れてこられた黒人たちの悲しい歴史があった。

「不満や怒りを言葉で表現することを禁じられていた黒人奴隷にとって、

唯一与えられていた自由な時間が音楽を演奏する時間だったそうです。

そこで黒人たちは、フラストレーションや、悲しみや、つかの間の喜びや、未来に対する希望や、

いろんな思いを音楽の中でのみ表現していた。

そういう話を現地の取材で聞いて、音楽を生業にする人間は、自分が感じていることを、

エモーショナルに、もっと自由に表現すべきだと思ったんです。

ロックはこうあるべき、J-POPはこうじゃなきゃいけないとか、そういうことではなくて、

もっと好きに音楽を楽しんでいいし、表現していい。

20数年間の音楽活動をしてきて、ニューオーリンズでのジャズとの出会いで、改めてそう感じたんですね」

また、ジャズの誕生には「ヨーロッパとアフリカの音楽文化の融合」という側面もある。

かつてフランス領だったニューオーリンズにはヨーロッパの匂いが色濃く残り、

その街で西欧の洗練された音楽文化とアフリカの躍動的なリズムが出会ったことからジャズは発展していった。

だからこそ福山も今回の曲では「ジャズの形式やスタイルをそのまま取り入れる」のではなく

「自分なりのやり方で音楽をミックスする」ということに挑戦したのだという。

「ジャズは今や長い歴史があり古典になってますけれど、その始まりはミクスチャーの音楽だった言える。

ヨーロッパとアメリカ、そして黒人たちの音楽が混ざり合っていったことによってジャズが生まれた。

現代の音楽の現場にいると、ついついジャズやロックやブルースという音楽をジャンルとして捉えがちですけど、

その始まりはいろんな音楽のミクスチャーから生まれたもの。

だから、そういうケミストリーを自分自身がいかに体現し、今日的な解釈として音楽を生み出すのか?ということは考えました。

福山雅治という人間のフィルターを通したら、ジャズだと思ってやっても、純粋なジャズにはならない。

ロックだと思ってやっててもピュアなロックにはならない。

そういう自分のフィルターを通じて出た時のミクスチャー感がどうなるかを実験したかったというのはありますね」



#4 20代当時の圧倒的な不安とコンプレックス

本当のわたしの価値には誰にも
値段はつけられない

触るな
心に


そんな歌詞の言葉にドキリとさせられる新曲「聖域」。

女言葉で書かれた歌の主人公は、ドラマ『黒革の手帖』で武井咲が演じる元子の姿に重なる。

福山はどんなイメージから楽曲の情景をふくらませていったのだろうか。

「今回の“聖域”に関しては、『黒革の手帖』の主人公が女性なので、女性言葉の歌になるだろうと思いました。

で、今まで書いてきた女性言葉の歌には、最初に書いた『Squall』から、その後の『milk tea』や『ながれ星』など、年齢を重ねながらいろんな曲に登場しているある一定の女性のキャラクターが僕の中に存在しているんですね。

その女性は、歌の中で僕と同じように年齢を重ねている。でも、今回はその人じゃなくて。

やっぱり『黒革の手帖』の元子なんです。とは言っても20代の女性のメンタリティは僕にはわからない。

そこで僕自身との共通項を探したわけです」

松本清張による不朽の名作を新たにドラマ化した『黒革の手帖』。

“銀座の女王”を目指す主人公・元子と福山の共通項とは何だったのか。

「元子というのは親の借金を背負わされた辛い過去を持つ女性で、

一方若さと美貌が自分の武器になるということに自覚的な人である。そこがポイントでした。

僕自身も決して裕福な家ではありませんでした。

事実父親は借金を残して逝きましたし(笑)、まずここがシンクロできると。

あと、若さと美貌については……かつては僕も“イケメンの神様の子供”と自称してたので (笑)。

若さと美貌、このへんから入っていけば嘘っぽくはないと考えたんですね」

楽曲のテーマは「聖域」。つまりは他人には触れられたくない部分のことだ。

果たしてそれはどういうものだったのか。

「じゃあ、その人は何を一番大事にしてるんだ?っていうことを考えたんです。

元子の場合はお金ですけど、自分の場合は、まずサバイブすることだった。

20代当時の僕は、とにかく音楽業界の中で数字を残していかないと次の作品が作れないという現実の前にいた。

続けていきたいのであれば結果を出すしかない。

だから批評家に評価されることよりも、とにかくまずCDを売ること、

ライブにファンが来てくれることが最優先だと考えていたんです。

 

でも自分の中には、自分の音楽を理解してほしい、認めてほしいという思いがあった。

もっといいソングライターになりたい、自分が思い描く表現に辿り着きたいというピュアネスだけはあった。

だけど、実際のところ、客観的に自分を見たときに、辿り着いている自信はなかったんです。

だからと言って、同情してほしくもなかったし、その部分を応援してほしくはなかった。

むしろその“音楽をもっと認めて欲しい”という願望はひた隠しにしてました。

そういう圧倒的な不安とコンプレックスが20代の自分にあった。

そここそが、当時の僕の“聖域”だったと思うんですね。

 

元子は愛を乞うているけれど、愛され方と愛し方がわからない。

なぜなら愛されたという記憶が希薄だから。

その心のほころびを1ミリでも他人に見せると心のダムが決壊してしまうという恐れを抱いて生きている。

そういう風に、僕自身が元子とシンクロできるところを探して、そこから歌詞を作っていったんです」



#5 カップリングについて

ニューシングル『聖域』のカップリングには、『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)の人気コーナー「胸キュンスカッと」テーマソング「jazzと Hepburnと 君と」、アサヒスーパードライCMに起用されているインストゥルメンタルナンバー「Humbucker vs. Single-Coil」の2曲が収録されている。

「jazzと Hepburnと 君と」は「聖域」と同じくガット・ギターとバンジョーを用いて作られた一曲。

ただし曲名に「jazz」という言葉を使いながら、

曲調自体はジャズと言うより素朴で温かみのあるカントリーのテイストで作られているのがポイントだ。

「いろんな候補曲を作っている中で、この曲のメロディはわりと力を抜いた感じで生まれてきたものだったんですね。

もともとメロディの尺も2分半くらいしかなくて、だからシングルの候補じゃなかったんです。

でも、シンプルであるがゆえに頭の中をループするいい中毒性があるとは思ってて。

で、今回『スカッとジャパン』というテレビ番組の『胸キュンスカッと』というコーナーでオファーをいただいて、

曲全体を改めて構築していきました」

この曲の主人公は、オシャレな女の子に恋い焦がれる思春期の男の子。

片思いの恋の可愛らしい思いが歌われる。

「この曲の主人公は好きになった女性に対して玉砕覚悟でぶつかっていく人で。

この曲は10代の頃の自分、恋愛とはどういうことかも整理整頓できてない頃の

自分を引っ張り出して書いたような感じですね。

もうずいぶん遠くになって、細かいことは忘れてしまってるかもしれませんが(笑)」

そして、アサヒスーパードライCMに起用されているインストゥルメンタルナンバーのタイトルは

「Humbucker vs. Single-Coil」。

「ハムバッカー」と「シングルコイル」というのはどちらもギターのピックアップのタイプを示す言葉で、

つまりは“ギターバトル”の曲であることを意味している。

CMではこの曲でジョニー・デップと共演しセッションを実現させた。

「ジョニーさんとギターセッションのCMを作るというので、ツインリードのようなギターソロのフレーズを考えたんです。

最初はレスポール、つまりハムバッカーのギターだけでフレーズを作っていったんですけど、

ジョニーさんが持ってきたギターがデューセンバーグというメーカーのジョニー・デップmodelのもので。

これがおそらくシングルコイルだったんですね。

それを見てシングルコイルのギターで録り直すことを決めました。

ジョニーさんが実際にプレイしたギターの音が入っているわけではないですけど、

せっかくCMで出会うという環境をいただいたので、メインのフレーズをハムバッカーで、

もう一つのフレーズをシングルコイルで弾いて、ツインリードにするという形にしました。

この曲はライブで演奏するのが楽しみですね」

「聖域」とは違ったタイプの曲だが、カップリングの2曲も2017年の福山雅治の新たなモードを象徴するものになっている。



#6 創作の二つの軸

「自分の中に創作の軸が二つあるんです」
福山雅治はこう語る。ニューシングル『聖域』に収録された3曲は、どれもタイアップソングとして書かれたものだ。

これまでも、数々のドラマ主題歌やCMソングを手掛けてきた彼。

箭内道彦の提唱する「クリエイティブ合気道」のように、自分へのオファーにどう応えるか、

制約をどうプラスの力に変えるかという考え方が、福山の創作の一つ目の軸になっている。

「オファーに対していかに有機的にクリエイティブするかというのが、

僕にとってのタイアップというものに対しての対し方です。

『え? それ俺がやるの?』と感じるようなオファーが来た時にも、

単に『いや、それは俺っぽくないからやらない』と断ってしまう前に、僕の中の“負けじ魂”というものがうずく。

 

人間というものは多面体ですから、人によっては全く別の自分が見えているわけで、

『その感覚は俺にはわかんねえな』というものがあったとしても、

そのオファーをしてくれた人にそう見えていて、それを欲しているのならば、

じゃあ自分が現在でき得る限りのことでそのオファーに対して応えてみようと考えているんですね。

これまでにも、思いもよらぬオファーを受けて、

やってみたら思いもよらぬ良い形のアウトプットになったという経験をいくつかしているので」

そして彼の創作のもう一つの軸は、オファーとは関係なく、

よりパーソナルな内面に結びついたもの。

シンガーソングライターとしての自己表現に近いものだ。

「もう一つの軸は、そういった外部からのオファーに関係なく、自分の中で常に沸々と煮えたぎっているものです。

いろんなものとの折り合いのつかなさだったり、自己中心的だったり、エゴイスティックだったり、

世の中と相容れないかもしれない感覚や感性。もしくは主義や主張。そういったものが滲み出るという」

こうした創作の二つの軸の両方を常に兼ね備えているのが、

福山雅治というアーティストの絶妙なバランス感覚につながっている。

「ある程度のスケール感を持って活動するなら、二つのどちらかだけではダメだと思っています。

もし自分個人から出てくるもののみでの創作活動だと、ある時期はすごくヒットするかもしれないけど、

ある時期からあまり受け入れられなくなる危険性がある。

かたやオファーだけでクリエイティブしていくのも、

これまた受け手側にとっては『じゃあ実際、あなたは本当のところどうなの?』と思われてしまう。

だから、その二つの軸の両方が必要だと思っているんです」

福山自身、こういったバランス感覚は、デビュー当初からあったわけではなかったという。

バンドで成功することを夢見ていた長崎の青年が俳優としてキャリアをスタートし、

そこから25年以上の活動を経て少しずつ培われていったものだった。

「最初の段階で『ドラマをやらないか』『映画やってみないか』と言われた時から、

『なんでそれを俺がやるんだろう?』と思ってたんですよ。

お芝居には興味はない、それより音楽をやりたいんだって言い続けてました。

けれど、そういうオファーがあること、自分が求められるっていうことに対して、

やはり嫌な気はしないんですよね。

それで『そこまで誘ってくれるなら何かあるのかもしれない』と思って始めたのがお芝居の現場だったんです。

 

でも、その中で掴んだものがあった。役者には、脚本家が書いたセリフがあって、

監督がイメージしている役柄の演出というものがある。

その状況を与えられて、その解釈を試されるのが役者としての仕事だと思っているんです。

それが最初全然できなくて相当に悔しい思いをしました。

だから続けてるっていうのは今もあるんですけど、その手探りでお芝居を続けてきたことによって、

オファーに対して何を返していくか?ということに気付けた部分は多いと思います」



#7 27年目で踏み出した新たな一歩

2年ぶりとなるニューシングル『聖域』で新たな音楽への挑戦を果たした福山雅治。

その原動力には、2015年、デビュー25周年を記念したベストアルバム『福の音』のリリースや

大規模なツアーでそれまでのキャリアの集大成を見せたことも大きかった。

「エンタテインメントをやり続けるには、自分が楽しんでないとダメだ僕は思うんですよね。

自分が最初のリスナーであり、自分が最初に興奮して感動する人でなきゃいけない。

それが自分の中の一つのルールとしてあるんです。

でも、25年続けていると、どうしても自分に飽きちゃうんですよ。

こういうことを言うとファンの方に『じゃあ、あんた自分が飽きたものを出してた!?』って叱られそうですけど(笑)」

これまで27年のキャリアで培ってきた「福山雅治らしさ」をアップデートするような、新たなモードの渦中にいる彼。

それを後押ししたのはファンやリスナーへの信頼でもある。

「逆に言うと、もっとリスナーを信用しなきゃいけないんじゃないのかと自問自答したところもあるんです。

自分が新しいトライをすることをちゃんとファンは喜んでくれるんじゃないのか。

そのことをもう少し信じたり、もう少し甘えてもいいんじゃないのかという。

『こういうことをやればファンが喜ぶんじゃないか』というこちら側の予測や見立てではなく、

本当に自分が刺激を受けたり興奮してることをファンの方も最も求めてるかもしれない。

そう思うようになったんですね」

現在、福山は来るべきアルバムに向けて楽曲制作の作業を進めているところだという。

「聖域」や「jazzと Hepburnと 君と」と同じようにガット・ギターで作った曲も多いという。

2017年、福山雅治はミュージシャンとして27年目の「変化の季節」を迎えている。

その向かう先に期待してやまない。

柴那典(音楽ジャーナリスト)

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#7 の内容、ファンとして本気で嬉しい

内容も嬉しいし、こうやって話を引き出してくれた柴さんにも感謝。

地底人ラジオや、今回のトークライブなどでポンポン飛び出す洋楽の楽曲名や

和洋アーティストに対するちょっとしたコメントも面白いと思ってるし

有働アナとのトーク、歌詞解説も凄く面白かった。

曲の新旧問わず、こんな風に読み解いて研究してるんだなぁって。

 

別に、日本国内の流行なんて、私は元々あまり興味が無くて

ジャンルもあまりこだわって無くて、聴いてワクワクするかしないか?

自分にとって血沸き肉躍る感がある音かどうか?ってのが一番♪

それがロックだったり、Jazzだったり、ファンクだったりは後からついてくるおまけであり、

更に自分の世界を広げるためのタグだったりはするけれども。

福山雅治さんは、私にとって、そのワクワクする興味を広げていくための「ハブ空港」
是非、行きたいところへ、どんどん路線を拡大していってほしいな♪と思います



話戻って。。。今回のトークライブ配信

 

音楽を作っていく過程

福山さんの楽曲を構成する要素 などの話が面白かったのはもちろんのことながら

 

楽曲をWeb配信することに踏み切ったことに関して

作品づくりの中での、「アルバム」というものの位置づけ・・・

そうか、ただ世の中の仕組みの変化に乗る、乗らない ということではなく

作り手側はここまで考えているんだなぁ。。ということを痛感した。

 

配信に踏み切ることで、巡り巡って

1曲ごとへの向き合い方まで違ってくるくらい、

深く、試行錯誤されているのという話 凄く興味深く。。。


他のアーティストさんの考え方とか、

配信前後での、個々の楽曲や、作品作りの大きな流れに対する取り組み方の変化とかを知らないので、

福山さんが特別なのか、アーティストさん側は皆さん、同様なのか?

その辺りも興味深いけれど、全く知るすべも、そこまで誰かに突っ込む余力も無く(笑)

 

 

それにしても、普通ならそこまで話さないだろう・・・という域まで。

それも、アーティスト自身がジャーナリストを呼んじゃって

自分のフィールドで、それも無料公開で、閲覧に対する制限なしで。

 

この後、アルバムが発表になるとき

多分、各種雑誌やWeb媒体の取材を受けられるんだと思うけれど

ファンにとって、それらインタビュー記事の存在価値はあるんだろうか?

まぁ、グラビアはカッコいいだろうから、見たいし、欲しいけどさ(笑)

 

今回のトークライブ以上に興味深く、幅広い話を引き出して

読者を楽しませてくれるジャーナリストさん、雑誌編集者さんがいるのか?

SWITCHみたいに、長い間、定期的に、追い続け、

各回、各々その回独自にテーマを設定して各々深掘りしていく雑誌ならいざ知らず。

 

広く浅く という意味では、やっぱり雑誌媒体への露出も必要なのかな?

今回のトークライブの視聴者、結局トータルでどのくらいになったんだろうか?

十分、広い気がするけども。

 

アーティストとファンがSNSという場を借りて直接つながる。

メディアというフィルターもタイムラグもなしに。

アーティスト側が本気メッセージを配信し始めた時

仲介媒体の存在意義ってなんだろう?

余程の付加価値、知見の広さ、ポリシーが無いと存在意義が無くなるんじゃないか?

 

そういう意味で、内容が面白い分、凄く衝撃的でもあった今回のトークライブでした