「トモエ学園と弦楽四重奏」 | 美樹のブログ from 湘南

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井上鑑さんのFacebookからの転載です。

鑑さんやメンバーさん個人アカウントにその方の公式アカウントであっても、福山雅治さんの姿がある写真が掲載されることは、まずない。

以前、またろうさんのツイートの写真の奥に、
鏡か何かに福山さんの姿がチラッと写り込んでるだけで、そこをカットして再掲載されてた記憶。

そんな中、今回の鑑さんのFacebookでの福山雅治さんの姿は、それだけ井上鑑さんにとって「トモエ学園」という曲が特別な一曲だったんだろうと思います😊

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「トモエ学園と弦楽四重奏」

福山雅治さんの3年ぶり全国ツアーが始まりました。
意欲的な新しい作品、そして月日と共に更に魅力を増している作品の数々が弾けています。
そしてもう一方では深く心に染みこんでくるような作品達、その演奏、歌唱がどんどん深化していること。
僕も初日から3回のステージ上で実感していました。

クアルテット=弦楽四重奏という形式は編曲家にとって、片手間にささっと片付けられるようなジャンルでは無いのです。
弦楽器に対する愛情に満ちて、それぞれのパートが対話を交わすかのような譜面を書くのは一種の真剣勝負。
今回「トモエ学園」のアレンジを「クアルテットでお願いします」と言われた時には、願ったり叶ったりという奴で「よぉーっし頑張ろう!」的な音大生気分が蘇る心持ちでした。

でもクアルテットというスタイルは新しさと伝統とがせめぎ合ってこその表現なのだと「トモエ学園」が育っていく過程で再認識したのです。
黒柳徹子さんの父君、守綱さん(ヴァイオリン)と僕の父、頼豊(チェロ)がシベリア抑留時代にも同じ楽団で演奏していたこと、ふたりとも戦前から日本に室内楽文化を根付かせようとエネルギーを注いでいたこと、そのことが時空を超えて今、次世代のアーティストによって生まれた音楽の中で出会うとはすごいことです。
この曲の弦アレンジを担当できたことは僕にとって、とても意味深いことになりました。
そもそもこの曲と詩に出会えたことの貴重さは感謝以外のなにものでもありません。

しかも、音楽は聴き手とのエネルギー交換の中で日々成長していきます。
クアルテット=弦楽四重奏は長い歴史の中で様々な名曲と聴き手の愛情によって育まれ、新鮮さを失わずに受け継がれてきたのです。
明日からもその流れは続いて行きます。新しい出会いを生みだした1曲をその流れに加えて。

2018/1/27  井上鑑

井上鑑トーク&ライブシリーズ「Patio Ostinato」各地で開催します。
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