今日はＧＩＤについて話します。
最近でこそ、名前が知られるようになりましたね。しかし、誤った認識をしている人も沢山いると思います。
100%正しい情報かどうかはさておき、詳しくはググレカス・・・。じゃなくてwikiでもご覧ください。
ミハイルの周りにもGIDの人が比較的多くいます。完全に手術を受け、戸籍も名前も変更し本来の性別で社会復帰されている人から、GIDだと思うけど特に何もしない人、ホルモン治療だけの人・・・などなどケースバイケースです。GIDであるけれど、同性愛者の人もいますし。(＝例えば、体は男性で好きになるのは女性。しかし、女性として女性が好きなレズビアン)
この辺の認識や知識って難しいですよね。医学的なことだから専門知識がないと断言なんてできないし、医者だって人の心をパカっとのぞけるわけではないから。
それに、曖昧な人だってたくさんいる。いろんな意味でね。
今回は、GIDに特化してお話します。
(まず全体を通してミハイルはテレビとか一切見ない人だから、情報が間違っていたらごめんなさい。)
椿姫彩菜さんやはるな愛さんの登場のおかげで、この数年間で世間でも知られるようになった。同性愛とは違うということ、性癖で望んでいるわけでも、後天的なものでもないということ。
これらが認識されるようになったことは非常に意味があると思う。はるな愛さんは、明るくて笑いのわかる方だと思う。本名を自虐的に使ったり、男の声を出して笑いを誘ったり、メンテナンスについてなども面白おかしく語っている。
椿姫さんについてはあまり詳しくは知らないけれど、美しくて才もある方だと聞いている。又聞きだから不確かな情報だけど、男性であったことをＴＶでネタにするとガチでへこむから駄目って聞いた。でも、自身の著書は男子校出身ネタである。本人が望んだことなのか、話題集めのためのタイトルなのかは分からないけれど、なんとなく悔しい。
お二人とも容姿端麗だし活躍しているし、GIDに対して啓蒙効果もあるし、好感を持つ人も多いと思う。
でも、一つだけ大きな欠点があると思う。
それは二人の容姿だと思う。ミハイルの勝手な危惧だけれども、世の中の人がＧＩＤと聞いたときに思い浮かべるのがあの二人だとしたら非常に困る。
世の中であのようにパスできるような人はまれだと思うから。(パス＝この場合、女性にしか見えないってこと)
ＧＩＤで苦しむ人の中には、いかに努力してもパス率に悩む人も沢山いるはずなんだ。
ミハイルはＧＩＤに限らず、パスすることは基本的に不可能だと思っているし。
それに似ていることなんだけれど、ＴＶにでているセクマイの方って、多かれ少なかれそれをネタにしていたり、過酷な過去があってもそれを乗り越えて現在成功していたり、非常に明るくふるまっていたり、他に才能を持っていたりなどなど・・・。
そういう人って、セクマイの中でもさらにマイノリティなのではないかと思う。
ホルモン治療でホルモンバランスが崩れて鬱になり、社会復帰ができなかったり、家族からの破門、職場や学校含む人間関係で困ったり、思春期や友人が結婚していく事に悩んだり、着たいお洋服がきられない、昔の友人に会えない、町で後ろ指を指されるのが苦痛など。
そういう人が周りに多いから、ＴＶに出ているような人のほうが少ないのではと考えた。
みんながあんなに明るいわけではないし、セクシャリティをいじられたくない人だってたくさんいる。
ＴＶでもＧＩＤなどセクマイにフォーカスする場合があるけれど、面白おかしく扱うサクセスストーリーばかりだと思う(見ないからわからないけど)
もっとリアルにフォーカスしてもいいと思うんだ。ＮＨＫさんいかがですか？
そもそも、ＧＩＤをネタにすることは変だと思うんだよね。本人たちがいいとしても見ている方として。
仮にも障害と名のつくものなのに。過激な例だけど、目の見えない芸人さんがいたとして、その人に「ちょｗｗお前は目が見えないんだから帰れｗｗ」とか「すごくきれいな絵ですね～。って、お前には見えないけどなｗｗｗ」とかＴＶでやらないでしょ？
でもさ、メディア露出するに当たってそういうのが求められているのだろうさ。ミハイルも取材とか受けたりするけれどやっぱり・・・。その辺のことで温度差感じるから。
美輪さんが金スマに出た時のをyou tubeで見たことがある。その時に「美輪さんは男性が好きなのですか？」と、某ジャニーズタレントが茶化すように聞いた（茶化すという表現はミハイルの恣意的表現であるかもしれないが、ミハイルにはそう見えた。できることなら皆さんにもご覧頂いてから判断してほしい）。すると美輪さんは「当然でしょ」と、諌めるように言い放った。ミハイルには「笑いごとにしないで」と言っているように聞こえた。他にも美輪さんは「セクシャリティをテレビでネタにするのは、他のセクマイにとって迷惑だ。私たちが命懸けで切り開いてきた道を簡単につぶす行為だ」みたいなことを言っていたし、「同性愛の何がいけないの？何悪いことをしたっていうの？」と声を大にして言っている。そういった意味で非常に好感を持てるし、筋の通った方だと思う。
でも、美輪さんだって天賦の才能と容姿を持って生まれ、今ではすべてを超越したようなカリスマであり成功者に見える・・・。
って、随分ＧＩＤとは話がかけ離れてしまったけれど・・・。
メディア露出のいいところと悪いところがあることを再認識しました。
ミハイル
～追記2011.01.19～
えっと、ＧＩＤであることをカミングアウトしたモデルさんである、佐藤かよさんについて言及するのを忘れていました。
というか、メディアに疎いので存在は知っていたけれど詳しくは知らなかったのです。
彼女のすごいところは、プロモデルとして働いてからのカミングアウトっていうところですね。最初から、お涙ちょうだいで話題性を集めているわけでないところがすごいです。逆に、後からカミングアウトすることって勇気がいることだと思うけれど。尊敬するなぁ。
「私にしかできないことがあるかもしれない、同じ境遇の人に勇気を与えられたら」
という。
彼女も抜群の容姿を持っているわけだから、ミハイルが危惧する世間のイメージ（というかハードル？）が形成されそうだけれども。
「同じ境遇の人に勇気」・・・。確かにそうだけれども、あなた方のように抜群の容姿を持つ人には私の悩みはわからないと思ってしまうのは卑屈であろうか？でも、絶望することはない。モデルの容姿が抜群なのは男だろうと女だろうとＧＩＤだろうと当然のこと。その人たちに羨望の眼差しを向けるのも自然なこと。比べる対象ではないよね。