三途の川があって

彼岸には花が咲いていて‥‥


というような事はなく


ただ、ただ

まっくらな「無」の世界だった。



突然

パッと目が開き

目の前の

壁掛け時計が見えた。


「5時25分」


外は少し明るい。


夕方の5時なのか

朝の5時なのか分からない。


まず最初に思ったこと!

「娘の学校に迎えに行っていない」💦

「どうしよう?」



すると看護師さんが来て

「職場で倒れて、手術も終わりました。

 覚えていらっしゃいますか?」と

言われた。 



倒れた翌日の朝、5時だった‥。

20時間「無の世界」にいたらしい‥。


でも

私の「記憶」は

とてもしっかりしていたんだ!


倒れる直前までの「記憶」も

自分の名前や生年月日、

その日の日付や家族構成など。


1cmの「脳動脈瘤」が破裂したらしい。

「クモ膜下出血」だった‥。