拝読しているちび様のブログ「ちび日記  小さな記憶の片隅で」で、

先日、桜の花って「ホ」の字に似てる・・・という記事がありました。

 (4月17日の記事「そう思ったらいつまでも考える 」)

今日は桜のはなびらのネタで書いてみます。


「桜」といえば、ソメイヨシノですね。

いわゆる「桜前線」の指標として使われているのが、このソメイヨシノで、

日本で咲く桜の8割がソメイヨシノなんだそうです。


ところが、本来日本に生えていたのはヤマザクラ(山桜)なんですね。

ソメイヨシノは、ヤマザクラ系のオオシマザクラと、

ヒガンザクラ系のエドヒガンとの交雑種なのです。


このソメイヨシノ、咲きっぷりがたいへんに派手で、

成長が早くて、花が咲くのが他の桜より早いということで、

あちらこちらで植えられ、普及したと言われています。

で、普及したので、桜前線の指標にも使われるようになったと…。


このソメイヨシノという桜は花びらが5枚です。

これを「一重咲き(ひとえざき)」と呼びます。

花びらが5枚より多い種類もあり、

7~10枚程度で「半八重咲き(はんやえざき)」、

11~60枚程度で「八重咲き(やえざき)」と呼びます。

そしてさらに、花びらが100~400枚弱にもなる桜もあります。

このような桜は見た目から「菊咲き」と呼ばれます。

有名な菊咲きの種類としては

「兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)」がもっとも有名なのではないでしょうか。

菊桜

ところで、先にも書きましたが、

ふつうの「桜」であるソメイヨシノは交配種であり、つまりはクローン植物です。

クローンなだけに、ソメイヨシノの遺伝子はどれもほぼ同じであるわけです。

そのため、病気に弱いといわれています。

 # つまり、ソメイヨシノにとって致命的な病気が1件でもでたら、

  DNAが同じなだけに、どのソメイヨシノもその病気にかかってしまうということ

また、ソメイヨシノが植林されたのは、

ほとんどが昭和天皇の即位の時や、戦後すぐ復興のシンボルとして植樹されたものです。

つまり樹齢50年ということですが、ぶっちゃけ老衰。

日本の桜の名所のうち8割以上で、衰退・枯れが顕著になっているとのことです。

もちろん、剪定などによって若返りを目指す取りくみもなされてはいますが…。

ひょっとすると、10年後ぐらいには、ほとんどの桜が見られなくなっているかもしれません。