母が亡くなってから

わたしは、家に居るだけで

何にも出来ていない


唯一、ほぼ毎日やってることは

朝夕のご飯を用意することのみ


母の介護中、旦那の朝ご飯は毎日

パンだった


スーパーで惣菜パンを3日ごとに買いに行き

値引きシールが貼ってある物を主にわざわざ選んで

文句も言わない旦那



その罪滅ぼしに

今は、なるべく作るようにしている



毎回、美味しい美味しいと言いながら食べる旦那


明後日は血液内科の通院

少し痩せるように言われてるらしいのに

ぜんぜん痩せてない(-_-;)



昨日も残りの野菜を使ってしまおうと

キャベツ、玉ねぎ、ゴボウ、薄揚げでみそ汁

人参と玉ねぎのかき揚げ

ナスの天ぷらを作った



こんなメニューでは、痩せるはずがない(笑)



人参と玉ねぎのかき揚げは

母も食べれる頃に、美味しいと食べてくれた



台所で材料を刻む包丁の音が聞こえると

ベッドで寝転んでいると思った母が、ひょっこり現れ


なにやってんの?

と、覗きに来ていた


旦那ちゃんがもうすぐ帰って来るから、ご飯の用意してるねん


手伝おか?


数年前は、こんな会話もしてたな


手伝いが出来そうなことは

お願いした


でも、だんだんと何をすれば良いのかわからなくなり

立っていることも、しんどくなる


そのうち、台所に来た母の為に、パイプ椅子を用意した


そこに旦那が帰って来て

座っている母を

手引きで、ベッドまで連れて行ってもらったりもした



台所は、歯磨きや顔を洗うのにも使っていた



最後の数カ月は

母の為に低めに作られた台所にも、来れなくなった



昨日は、人参や玉ねぎをきっていると

包丁の音がして

母が台所まで来ていたことを思い出し

ひょっこり母が現れる映像が頭に浮かび

振り向いたら、そこに居るんじゃないか…

と思いながら


号泣しながら、夕飯の用意をした



旦那が帰って来てからも

ここまで来てたの思い出して

泣きながら用意してたとゆうと


そやったな、俺もここから何回かベッドまで連れて行ったの覚えてる


歩ける頃は、のそーっと覗きに来てたから

振り向いたらおるとビックリしたわ(笑)


向こうで包丁の音が聞こえるから

なんやろ?と思ったら来てたんやろな


うちがおるのも忘れてるし

音だけがしたら、なんやろ?て怖かったやろな(笑)



風呂上がりにドライヤーしてるやろ

その音が、またなんやろ?てなったみたいで

ドライヤーしてたら、鏡の中にお母ちゃん映ってた時はビビったで〜(笑)


転けんように扉に捕まって

のそーっと暗い部屋に立って

鏡の中におるねん(笑)



今も、風呂上がりにドライヤーしてるとな

後ろにお母ちゃんおるんちゃうかて

手を止めて見てしまう…



おったら怖いけどな!(笑)



それ以上、言わんといてくれ…



旦那は、幽霊やホラー映画が大嫌い

わたしも得意ではないけど



お母ちゃんには

会いたいわ…



そうそう、この前

母の入れ歯洗浄剤がいっぱい余っていて

母の死後、触ることもなく

台所の窓辺に置いてあったのですが


寝る頃にガサッと何か落ちる音がしたと思ったら

入れ歯洗浄剤が、足元に…


これまで、一度も落ちたことないのになぁ