伊香保温泉、母と二人旅
― 石段と名湯と、水沢うどんと ―
こうして二人だけで出かけるのは久しぶりで、それだけで少し特別な一日になりました。
朝は少しゆっくりめに出発。関越自動車道を利用すれば、首都圏から伊香保温泉までは約2〜3時間ほど。車移動なら荷物を気にせず、お土産や温泉後の着替えも積めるので気楽です。
出発前、母は「何を着ていけばいいかしら」と何度か連絡をくれました。
そういうところが、なんだかかわいいなと思いながら、助手席に乗り込む母を見ていました。
関越道を使うなら、高坂サービスエリアでの休憩がおすすめ。ご当地グルメや群馬土産が充実していて、コーヒーを飲みながら一息つくだけでも旅行気分が高まります。
母はSAに着くなり「あら、ここいいわね」と売店をのぞきはじめて、あっという間に地元のお菓子を買い込んでいました。
旅の序盤からすでに楽しそうで、こちらまで嬉しくなりました。
伊香保エリアへ来たら外せない名物が「水沢うどん」。日本三大うどんのひとつとも言われ、コシの強さとつるっとした喉越しが特徴です。
今回は大澤屋さんへ。舞茸天ぷら付きのセットが定番で、温泉前に軽すぎず重すぎないランチにちょうど良い満足感でした。平日でも混雑することがあるので、少し早めの来店がおすすめです。
向かいに座った母が「こんなにおいしいうどん、初めて食べたかも」と言いながら、するするとお椀を空にしていました。
大げさかもしれないけれど、そういう言葉が旅の中でいちばん嬉しかったりします。
こんなにおいしいうどん、初めて食べたかも。
― 母、談。
ランチ後は伊香保温泉街へ。365段ある石段街をゆっくり登ると、途中には射的・温泉まんじゅう店・お土産屋が並び、散策するだけでも楽しい雰囲気です。
母は石段の途中にあった温泉まんじゅうのお店で立ち止まり、「食べてから登ろう」と言い張りました。
お腹がいっぱいなのに、と思いながら一緒に食べました。
温かくて、ほんのり甘くて、おいしかったです。
石段を登り切った先にあるのが伊香保神社。縁結び・子宝・商売繁盛などのご利益で知られています。温泉街の静かな空気の中で参拝すると、不思議と気持ちが落ち着きます。
母と二人で手を合わせながら、何をお願いしたのかは、それぞれの胸の中に。歩きやすい靴がおすすめです。
伊香保温泉は群馬県渋川市、榛名山の中腹に位置する歴史ある温泉地。発見は約1900年前とも言われ、万葉集にも詠まれた記録が残るほど、日本でも古い温泉のひとつです。
泉質は主に2種類あって、それぞれ異なる入り心地が楽しめます。
- ✦ 黄金(こがね)の湯 ― 鉄分を多く含み茶褐色。身体がぽかぽか温まりやすい。
- ✦ 白銀(しろがね)の湯 ― 近年湧出した無色透明の湯。やわらかな入り心地。
湯上がりに母と並んでぼうっとしていた時間が、この旅でいちばん好きな場面かもしれません。
何を話すでもなく、ただ温かくて、静かで。
そういう時間が、たまには必要だなと思いました。
- ✦自宅出発(関越自動車道)
- ✦高坂SAで休憩
- ✦水沢うどん「大澤屋」でランチ
- ✦石段街散策 & 伊香保神社参拝
- ✦伊香保温泉で癒しの時間
グルメも観光も温泉も楽しめる伊香保は、週末ドライブにかなり満足度が高い旅先でした。
でも今回いちばん良かったのは、やっぱり母と一緒だったこと、かもしれません。
次の休日に「ちょっと温泉行こうかな」と思ったら、伊香保は有力候補としてぜひ。
また何か、好きなものを見つけた頃に。
あるいは、次の旅の帰り道にでも。
日々の中で繰り返し手に取るものや、残しておきたかった言葉、考えごとの途中でしまっておいたものを置いています。
本や音楽、香りの話の日もあれば、無印や3COINS、お買い物マラソンの話の日も。
少し背伸びしたものも、生活の中で頼っているものも、気づけば同じ棚に並んでいました。
ここは、そんな「好き」を集めた小さな宝石箱です。
日用品、繰り返し買うもの。
楽天5と0のつく日、お買い物マラソンなど。
コスメ、ご褒美買い、長く使っているもの。
少し長い考えごとや読みもの。








