2011年アジアンリゾート撮影記 その7
タイ北部編 (チェンマイ紀行4)
2011/JAN/27 Bodhi Serene Chiang mai(Old City)
またホテル デザインの話で恐縮ですが、タイ北部のブティックホテルは何らかの形でランナー寺院建築(写真上/ワット プラシン)の影響を受けています。ランナー寺院はおよそ12の特徴的な建築様式に分かれます。代表的なのが3層の屋根 ( 壁面は間口が狭く奥が広い三層構造 )これは寺院のチョーファー(象徴)を祭る重要な場所でもありで、ランナーホテルに於いても三層の屋根は建築の定番となっています。ボドヒ スリーヌ(菩提樹の意)もスイミングプールを囲む建物は、典型的なランナー屋根 (写真中、下)です。ちなみに夜景を撮る場合、必ず三脚を使いましょう。(写真下)は三脚を使用してASA200/F8/露光は1秒ほどかかりました。



ランナー寺院では室内装飾に彩色ガラスをよく見かけます。ボドヒ スリーヌもエントランスに置かれたアンティークケースに彩色ガラスが施されていました。こうした外光が強いインテリアを撮影する場合、日没後10分前後のマジックアワーが効果的です。なぜかと申しますと、室内と外の光の量がちょうど1:1の比率となり、明暗部のディテールがよく再現されるためです。古式ゆかしい彩色ガラスは北部タイのホテル インテリアに好んで使われ、ランナー時代の雰囲気を醸し出す役目を担っています。

チェンマイの楽しさは旧市街のレトロな路地を彷徨い歩くことにあります。それは名も知れぬ寺の仏像に感動したり、軒先で手仕事をする人々を垣間見るとき、心のどこかに我々が失ったよき時代が蘇ってくるからでしょう。リム チェンマイと同じくボドヒ スリーンはそんな旧市街に位置しています。そしてボドヒ スリーンのヘリテージガーデンは、旧市街の掘り割りを再現したもので、ソンクラ(旧正月)など特別な日には盛大な祭りを催しタイダンスに興じます。写真下は朝食のシーンですが部屋数わずか20のボドヒ スリーンで、ブッフェがセットアップされている事は大きな驚きでした。


(写真上)はジュニア スイートです。枕元の壁には壮大な菩提樹のモチーフ、床は全室チーク材が使われています。ソファーのクッションは山岳民族のテキスタイル。 (写真下)はプールの見えるメインダイニング、インテリアはコンテンポラリー ランナースタイルですが、中国調も感じさせる面白い空間です。食事はウェスタンからタイまでバラエティーに富んでいますが、私はタイ系のメニューをお勧めします。そして今日現在ボドヒ スリーヌのDXルームは朝食付き7000円(Agoda)で宿泊可能です。次回はチェンマイの最終回、タイ コロニアルの心地よいホテルをご案内します。


2011/JAN/27 Bodhi Serene Chiang mai(Old City)
またホテル デザインの話で恐縮ですが、タイ北部のブティックホテルは何らかの形でランナー寺院建築(写真上/ワット プラシン)の影響を受けています。ランナー寺院はおよそ12の特徴的な建築様式に分かれます。代表的なのが3層の屋根 ( 壁面は間口が狭く奥が広い三層構造 )これは寺院のチョーファー(象徴)を祭る重要な場所でもありで、ランナーホテルに於いても三層の屋根は建築の定番となっています。ボドヒ スリーヌ(菩提樹の意)もスイミングプールを囲む建物は、典型的なランナー屋根 (写真中、下)です。ちなみに夜景を撮る場合、必ず三脚を使いましょう。(写真下)は三脚を使用してASA200/F8/露光は1秒ほどかかりました。



ランナー寺院では室内装飾に彩色ガラスをよく見かけます。ボドヒ スリーヌもエントランスに置かれたアンティークケースに彩色ガラスが施されていました。こうした外光が強いインテリアを撮影する場合、日没後10分前後のマジックアワーが効果的です。なぜかと申しますと、室内と外の光の量がちょうど1:1の比率となり、明暗部のディテールがよく再現されるためです。古式ゆかしい彩色ガラスは北部タイのホテル インテリアに好んで使われ、ランナー時代の雰囲気を醸し出す役目を担っています。

チェンマイの楽しさは旧市街のレトロな路地を彷徨い歩くことにあります。それは名も知れぬ寺の仏像に感動したり、軒先で手仕事をする人々を垣間見るとき、心のどこかに我々が失ったよき時代が蘇ってくるからでしょう。リム チェンマイと同じくボドヒ スリーンはそんな旧市街に位置しています。そしてボドヒ スリーンのヘリテージガーデンは、旧市街の掘り割りを再現したもので、ソンクラ(旧正月)など特別な日には盛大な祭りを催しタイダンスに興じます。写真下は朝食のシーンですが部屋数わずか20のボドヒ スリーンで、ブッフェがセットアップされている事は大きな驚きでした。


(写真上)はジュニア スイートです。枕元の壁には壮大な菩提樹のモチーフ、床は全室チーク材が使われています。ソファーのクッションは山岳民族のテキスタイル。 (写真下)はプールの見えるメインダイニング、インテリアはコンテンポラリー ランナースタイルですが、中国調も感じさせる面白い空間です。食事はウェスタンからタイまでバラエティーに富んでいますが、私はタイ系のメニューをお勧めします。そして今日現在ボドヒ スリーヌのDXルームは朝食付き7000円(Agoda)で宿泊可能です。次回はチェンマイの最終回、タイ コロニアルの心地よいホテルをご案内します。

