2011年アジアンリゾート撮影記 その3
2011/JAN/20 Sai Kaew Beach Resort (Koh Samet)
アオプラオビーチで過ごした4日間の天候は、晴れてはいるが薄雲が多い日が続いた。「サメット一番のビーチは島北東部に広がる純白のサイゲウビーチ」と、ル ビマーンのSさんは言っていたので、旅後半の天候を心配したが今朝は空の青さが際だっている。ル ビマーンからサイゲウ ビーチまで直線距離でたったの3Kmほど。ところが島内は聞きしに勝る悪路、迎えの4WDは土埃を巻き上げながら上下左右に激しく揺れた。
そしてたどり着いたサメット最大規模のサイゲウ リゾートは ビーチの北端にに建っていた。ちょうどレセプションはチェックアウトの人々で多忙を極めていたが、女性スタッフのOさんに一通りリゾートを案内してもらう。私は到着するまでサイゲウが大規模リゾートにありがちな画一的で大味なデザインでは、と心配したがそれは杞憂だった。特に面白かったのはプールサイド ヴィラの壁。自然環境を優先させたため、建設時に3階までの壁を立ち木に沿って削ったことだろう。削られた壁も切らずに生き残った木も互いにコラボレートして一つのアートになっている。アジアではあまり遭遇しないエコウォールに当然シャッターを切る。


ランチの後Oさんは「午後もご一緒したい」と言ったが、ビーチでのシューティングは目立たないことが慣用なので私一人での行動となった。およそ2Kmのビーチにはおびただしい数の人が強い日差しをものともせず肌を焼いていた。中にはゆでタコの様に皮膚が赤くなっている人もいる。そんな情景を長玉(望遠レンズ)でガンガン撮る、そして驚いた事にこのビーチでは海水に濡れた白い砂が濃いグレーではなく深い青緑に見える。その発色は帰国後レタッチを施しても再現できそうにない色合いだった。

そんなビーチをさらに行くとレストランが点在するエリアに出た。ちょうどディナーセッティングの最中、スタッフは汗だくで低い竹のテーブルと3角形の座椅をゴザの上に並べている。それはとても簡素なセッティングだがビーチの雰囲気にピタリと解け合っていた。こうした光景を写真に撮る時の注意点はワイドレンズの場合、画面の空の領域が増えるため露光をプラス1/2又は1段増やすこと。そして画面のどこかに客やスタッフを入れるとスケール感が出てくる。話は脱線してしまったが低いコストで最大限の効果を生み出すタイ人のバイタリティーにはいつもの事ながら敬服させられる。

2011/JAN/22 The Paradee (Koh Samet)
サイゲウの純白なビーチを堪能した私は島南端にある高級リゾートパラディーへ向かった。Oさんが用意してくれた移動用の4WDはピックアップタイプ、道中面白い光景があれば即撮影との思いから荷台に乗る。そして悪路を40分かけパラディーに到着したが、途中見るべきものはほとんど無かった。おまけに頭から土埃を浴び髪は赤茶色に変わっていた。最近白髪が増えたので染める必要がなくなったと自分を慰める始末。通された部屋は1棟2部屋のヴィラタイプ、目の前に専用プールがあるがカテゴリーは3番目。パラディーに泊まるならせめてガーデンプールヴィラあたりに泊まりたかったが、あいにくのこの日は土曜日でプールヴィラは満室とのことだ。

撮影にアテンドしてくれたのはマネージャーのショーン氏、アジア系だが、流ちょうな英語(米語ではない)洗練された身のこなし、この様なタイプの人は過去の経験から「ひょとして貴方はスイスでホテルビジネスを学ばれたのでは」の問いに 「そのとうりです」との答え。まずは彼とバギーで客のチェックインが夕方以降のプールヴィラを廻る。プールヴィラ撮影のコツは必ずプールのコーナーから建物を入れること、そしてすべてのサービスアイテム(ウェルカム フルーツ、ウェルカム ドリンク、ビーチタオル、ワインボトル& クーラー、カナッペ類など)はそれぞれが目立たない場所にセットすることが肝心。目立つ場所に置くとまるで果物やワインの宣伝になってしまう場合がある。


午後はプールやビーチを撮影し夕方サンセットバーへ行く。このリゾートはサメットとの最南端に位置しているので、ビーチは2つあり旭も夕日も見える趣向だ。特にアペリティフを傾けながら眺める夕日はバーラウンジの優雅さと相まってサメット、ナンバーワンだろう。ショーン氏は撮影用にご自慢のテキーラサンライズ を注文した、そして「サンセットにテキーラサンライズは面白いだろう?」とジョークを飛ばしたが、私の「カクテルのどこがサンライズか」の問いに「グラスの底に沈んだグレナデンを昇る旭に見立てたのさ」と明快な答えが返ったのは流石だ。


ショーン氏とリゾート談義に花が咲いた後はスパの施術体験が待っていた。応対した熟女系のスパマネージャー自身が私の施術もやるという。質問票に記入していたら”妊娠しているか”との問いがあった。よく見るとその紙は女性用だった。施術はタイの伝統的施術(ワットポーマッサージ)にロミロミをコラボレートさせたもので、私の様に絶えず肩や腰に負荷がかかる職種はかなり効き目があったが、施術者の息がかなり荒かったのできっと本人も後でマッサージが必要になるだろう、などと考えているうち微睡んでしまい後は何も覚えていない。


アオプラオビーチで過ごした4日間の天候は、晴れてはいるが薄雲が多い日が続いた。「サメット一番のビーチは島北東部に広がる純白のサイゲウビーチ」と、ル ビマーンのSさんは言っていたので、旅後半の天候を心配したが今朝は空の青さが際だっている。ル ビマーンからサイゲウ ビーチまで直線距離でたったの3Kmほど。ところが島内は聞きしに勝る悪路、迎えの4WDは土埃を巻き上げながら上下左右に激しく揺れた。
そしてたどり着いたサメット最大規模のサイゲウ リゾートは ビーチの北端にに建っていた。ちょうどレセプションはチェックアウトの人々で多忙を極めていたが、女性スタッフのOさんに一通りリゾートを案内してもらう。私は到着するまでサイゲウが大規模リゾートにありがちな画一的で大味なデザインでは、と心配したがそれは杞憂だった。特に面白かったのはプールサイド ヴィラの壁。自然環境を優先させたため、建設時に3階までの壁を立ち木に沿って削ったことだろう。削られた壁も切らずに生き残った木も互いにコラボレートして一つのアートになっている。アジアではあまり遭遇しないエコウォールに当然シャッターを切る。


ランチの後Oさんは「午後もご一緒したい」と言ったが、ビーチでのシューティングは目立たないことが慣用なので私一人での行動となった。およそ2Kmのビーチにはおびただしい数の人が強い日差しをものともせず肌を焼いていた。中にはゆでタコの様に皮膚が赤くなっている人もいる。そんな情景を長玉(望遠レンズ)でガンガン撮る、そして驚いた事にこのビーチでは海水に濡れた白い砂が濃いグレーではなく深い青緑に見える。その発色は帰国後レタッチを施しても再現できそうにない色合いだった。

そんなビーチをさらに行くとレストランが点在するエリアに出た。ちょうどディナーセッティングの最中、スタッフは汗だくで低い竹のテーブルと3角形の座椅をゴザの上に並べている。それはとても簡素なセッティングだがビーチの雰囲気にピタリと解け合っていた。こうした光景を写真に撮る時の注意点はワイドレンズの場合、画面の空の領域が増えるため露光をプラス1/2又は1段増やすこと。そして画面のどこかに客やスタッフを入れるとスケール感が出てくる。話は脱線してしまったが低いコストで最大限の効果を生み出すタイ人のバイタリティーにはいつもの事ながら敬服させられる。

2011/JAN/22 The Paradee (Koh Samet)
サイゲウの純白なビーチを堪能した私は島南端にある高級リゾートパラディーへ向かった。Oさんが用意してくれた移動用の4WDはピックアップタイプ、道中面白い光景があれば即撮影との思いから荷台に乗る。そして悪路を40分かけパラディーに到着したが、途中見るべきものはほとんど無かった。おまけに頭から土埃を浴び髪は赤茶色に変わっていた。最近白髪が増えたので染める必要がなくなったと自分を慰める始末。通された部屋は1棟2部屋のヴィラタイプ、目の前に専用プールがあるがカテゴリーは3番目。パラディーに泊まるならせめてガーデンプールヴィラあたりに泊まりたかったが、あいにくのこの日は土曜日でプールヴィラは満室とのことだ。

撮影にアテンドしてくれたのはマネージャーのショーン氏、アジア系だが、流ちょうな英語(米語ではない)洗練された身のこなし、この様なタイプの人は過去の経験から「ひょとして貴方はスイスでホテルビジネスを学ばれたのでは」の問いに 「そのとうりです」との答え。まずは彼とバギーで客のチェックインが夕方以降のプールヴィラを廻る。プールヴィラ撮影のコツは必ずプールのコーナーから建物を入れること、そしてすべてのサービスアイテム(ウェルカム フルーツ、ウェルカム ドリンク、ビーチタオル、ワインボトル& クーラー、カナッペ類など)はそれぞれが目立たない場所にセットすることが肝心。目立つ場所に置くとまるで果物やワインの宣伝になってしまう場合がある。


午後はプールやビーチを撮影し夕方サンセットバーへ行く。このリゾートはサメットとの最南端に位置しているので、ビーチは2つあり旭も夕日も見える趣向だ。特にアペリティフを傾けながら眺める夕日はバーラウンジの優雅さと相まってサメット、ナンバーワンだろう。ショーン氏は撮影用にご自慢のテキーラサンライズ を注文した、そして「サンセットにテキーラサンライズは面白いだろう?」とジョークを飛ばしたが、私の「カクテルのどこがサンライズか」の問いに「グラスの底に沈んだグレナデンを昇る旭に見立てたのさ」と明快な答えが返ったのは流石だ。


ショーン氏とリゾート談義に花が咲いた後はスパの施術体験が待っていた。応対した熟女系のスパマネージャー自身が私の施術もやるという。質問票に記入していたら”妊娠しているか”との問いがあった。よく見るとその紙は女性用だった。施術はタイの伝統的施術(ワットポーマッサージ)にロミロミをコラボレートさせたもので、私の様に絶えず肩や腰に負荷がかかる職種はかなり効き目があったが、施術者の息がかなり荒かったのできっと本人も後でマッサージが必要になるだろう、などと考えているうち微睡んでしまい後は何も覚えていない。

