2011年アジアンリゾート撮影記 その 1 | Minoru "Mike" Masujima resort photo blog

2011年アジアンリゾート撮影記 その 1

タイビーチリゾート撮影編その1.
(プーケット、サメット、チェンマイ編)

2011/JAN/11 Andaman White Beach (Phuket)  
 今年のタイ取材の幕開けはプーケットのAndaman White Beachから始まった。総支配人のルチアーノさん(イタリア人)は3年ほど前ひょんな事から知り合った仲。今回はヘリで空撮と新しいファシリティー(設備)の撮影を依頼されたのだ。羽田発の深夜便でバンコクを経由し午前10時過ぎにはリゾートへチェクイン。羽田が開港して3ヶ月、ほんとうに便利になったものだ。とりわけ自宅のある目黒からはタクシーで35分、国内取材の気軽さで出発できる。さすがに深夜便は疲れたが ルチアーノとの打ち合わせで撮影は午後14時となり、オーシャンビューの部屋でしばし休息。

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-AWB オーシャンビュー

 昼食後スタッフと撮影予定のプールヴィラへ行くが、庭の木立が邪魔してプライベートプールの写りが悪い。時間帯もあまり良くなかったので他の部屋チェックするがさほど変わらず。
止むなく夕日が入りそうな西向きのヴィラで17時から撮影、ベッドメイクはかなり上手なスタッフがやった様だが、タイのリゾートは何処へ行ってもタオルで造った白鳥の番がベットに鎮座しダサイ。
そして思ったよりカメラの引きがないので、後頭部を壁にこすりつけファインダーを覗く。
APSサイズ10mmのワイドで何とかインテリアはフレームに収まったが画面の樽型の歪み大きく帰国後レタッチが必要。もちろん三脚は使わず絞りf8.5 1/10Sec。あいにくの薄曇りで部屋の中まで光り差さず。ライトは持参していないのでストロボのバウンス補助光入れるも色味浅い。部屋からは庭のプールも写りがく悪く、大変難しい撮影だったが本日は日没時間切れ。

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-AWB プールヴィラ

2011/JAN/12 Andaman White Beach (Phuket)
 今日は11時からヘリをチャーターしてホテルを空撮の予定。出かける前にルチアーノやスタッフとミーティング。あらかじめビーチ際にエアマットを漂わせカップルを配置、ビーチの清掃、アンブレラの全開、スタッフはヘリに手を振らないなどを確認。10時半には車で15分のヘリポート(といっても草地に建物があるのみ)でキャプテン(タイ人)とブリーフィング。私はできるだけ低空を要求するが200フィート以下はどうもダメそう。キャプテンも若く経験浅そう。ルチアーノさんは前席、私は後部座席でドアを開けたまま離陸、5分でホテル上空へ天候はまあまあ。とりあえず周回して撮影ポイントを探るが、エアマットのカップルが沖合まで出てしまい所定のフレームに収まらず、連絡は不可能なので仕方なく長玉でカップルだけのシーンを切り取る。そしてヘリの軌道からホテルの全景をフレームに納めようと苦心するがふと気付くと隣の工事現場がえらく汚い。帰国後渋谷のオフィスでレタッチに時間がかかる事を覚悟し撮影終了。

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-沖へ出すぎたカップル

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-空から見たアンダマン ホワイトビーチ

 午後は昨日の宿題やモデル入りカットなどをこなし、夜 ルチアーノと自慢のイタリアレストラン(Mareblue corner)へ行く。席に着くと「マイク”Vitello Tonnato”知ってるかい、イタリアの夏は海辺のレストランでこのスープとポカチャ(パン)が旨いんだ」と、メニューも見ずにスタッフを呼んだ。確かにそれは食欲をそそる逸品だったが、その後ロブスターリゾットを運んできた別のスタッフに「マイクを覚えているかい?」と尋ねた。その若くパット見の良いタイ女性は「写真をありがとう」と、はにかんみながら言った。私はすっかり忘れていたが3年前のスパの施術のシーンで裸になってくれたスタッフだと気がつい時はすでに遅く、彼女はほかのテーブルを廻っていた。そしてルチアーノは「彼女は独り者だぜ」と言って私にウィンクした。何か面白い事が起きそうで起きない夜が更けていく。

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-マーレブルー コーナー

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-ビッテーロ トンナート

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-ロブスター リゾット


2011/JAN/16 Ao Prao Resort Koh Samet (Koh Samet)
 5日間のプーケットのホテル撮影も無事終了し、10時発のTGでバンコク経由サメット島へ向かう。バンコクからはRツアーの支店長M氏の車で高速道路を経由してサメット島への基点ラヨーンのバンぺー港まで2時間半、途中M氏の釣り談義に花が咲く。バンコク近郊の海釣りは多種多様な魚が釣れ、馴染みの日本料理店へ持ち込み刺身で食べるという。彼もバンコク暮らしは4年目、東京本社時代より楽しそうな暮らし向きだ。
今日から2泊はバンぺーからスピードボートでわずか10分のアオプラオ リゾート、人の足裏に似たサメット島で右足の親指つけねがアオプラオ湾にあたる。レセプションに出てきたスタッフは「今日はほとんど満室でレストラン以外の撮影は明日以降にしてほしい」と申し訳なさそうに言った。今タイは乾期でハイシーズンだが、平日からこんな離島まで客が押し寄せるほどタイは好景気なのか、、、確かに客の半分は家族連れのタイ人あとはヨーロピアン、ロシア人、中国人、そして日本人は我々のみ。

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-バンぺーのボート乗り場

 サメットで撮影予定のリゾートは4軒、それはコスメ雑誌などに掲載が決まっている。全8泊の予定なので余裕は十分のはずだが、最近タイの乾期は昔と比べると天候がはっきりせずカラッと晴れた日が少ない。ビーチリゾートの写真は青い空が黒く感じるほどの快晴でないと良い結果は得られないから困る。

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-アオプラヤ リゾートのベッフェ

 ビーチにはカタマランが2艇置かれていた。撮影のため帆を張るようスタッフに頼むが、なかなか要を得ない。そのうち沖の方からスピードボートが近づき降り立った数人があっという間にカタマランの帆を張った。その内の一人が「自分はアクティビティーのマネージャーで何なりと申しつけてください」とのことだ。気をよくしたところで日が傾き白い帆がオレンジオレンジに染まったカタマランを数ショット。と、カメラのフレームに他の白人客がちょこちょこ入ってくる。いつもの事だが人通りが多い場所での撮影は人の好奇心をあおり、特に写真好きはこちらの意向に関係なくファインダーに入ってきて困る。

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-ビーチのカタマラン

Minoru "Mike" Masujima resort photo blog-ビキニが素敵なロシアのお姉様