ホテルを撮りにまたBali そしてJawaです  リゾート写真家 増島 実 | Minoru "Mike" Masujima resort photo blog

ホテルを撮りにまたBali そしてJawaです  リゾート写真家 増島 実

 3月のバリ、コモド島ロケの後、香港、タイ、沖縄、ベトナム、マレーシア、モルディブのホテルを50軒ほど撮影して、今ガルーダ航空の機中です。この4ヶ月余りいろんな事がありましたが、それはさておき皆さんは写真家の仕事とはどんなものだかご存知でしょうか?一口に写真家と言っても(カメラマンとはちょっとニュアンスが違います、その話は次回のブログで)人、報道、風景、昆虫、動物、スポーツ、スタジオ、そして未だ確立されていない領域、リゾートフォト(私のジャンルです。アジアのリゾートの紀元は1989年プーケットのアマンリゾートのオープンからと言われています)などがあり、それは医療に於けるジャンル分けと極めて似ています。たとえば動物専門の写真家は、動物の生態に詳しいのは当然ですし、沖縄の西表山猫の撮影は何時頃どこへ行けば可能だとか、そして女性や人を得意とする写真家は人間の美しさや内面を巧みに引き出す事に長けている訳です。それは同じ医療でも脳外科と、婦人科ほどの違いです。たとえば私に急な仕事の依頼で、明日朝青龍と白鳳の対戦を撮影してくれと言われても、スポーツ専門の写真家と比べれば写真の上がりは月とスッポンほどの差が出てしまうでしょう。

私の仕事は主にアジアの新設リゾートを、メディアを通して日本の皆様へお伝えする事です。
このWeb、[Is Messenger] www.borabora.ne.jpは2000年5月そんな理由で名付けられました。これをグーグルで検索すると驚く事に1番目に出てきます。それだけ沢山の方々が訪問されてたいへん光栄です。
そして何故またバリかというと、アジアのリゾートの最先端を行く国の1つがバリだからです。そこでは伝統文化に起因した特徴的な建築様式とスパ文化があり、最近は日本の沖縄のホテルや、ドバイ、モルディブあたりまでそのデザインの影響が顕著に見られます。バリを訪れた経験をお持ちの方が沖縄の高級ホテルに泊まって、「なんとなくバリっぽいな~」と思われたら、デザインの何処かにバリの様式美が生かされていると思います。私は星無しのロスメン(バリの民宿)でもデザインに優れたものや、オーナーの心意気が伝わってくる宿泊施設は、とことん撮影してメディアを通じて紹介しています。まあちょっと話がそれてしまいましたがリゾート写真家の一番大変な事は、仕事場が海外にあるため絶えず重たい撮影機材を持ち歩かねばならない事です。例えば飛行機はYクラスは20Kgの制限があり、タイへ行く場合、制限重量を超えると1Kgにつき¥6000ほど超過料金が生じます。ですから機材は最小限に、とはいえカメラ4台(2台は予備)レンズ5本、ストロボ、三脚、ラップトップ(PC)は最低限必要で、結局機材重量は25Kg、それと身の回り品を足すと、合計40Kgほどになります。最近はアジア線は殆どCクラスを利用しているので、エクセス(超過料金)は取られなくなりましが、、、、、
次に大変な事は現地とのコミュ二ケーションです。これは撮影したいホテル(デザインや立地などが優れた)とメールでの交渉となります。英語が下手な私はいつもこれで苦労しています。
さてガルーダ881便のシートベルト着用のサインがつき、バリのアグン山も左手に見えてきました。
とりあえずラップトップはたたみます。

次回はカメラマンと写真家の微妙な相違点やジャワやバリのホテルのお話をしたいと思います。