映画好きの皆さま、パンフレットは買われますか?
私は時々買います。
一時期は、決して買わないようにしよう
と思ってました。
村上春樹氏の映画についてのエッセイで「高価で無内容なパンフレット」と言うくだりを読んで賛同したからですが、
それ以前からその存在に疑問を持っていたからと言うのが根底にありました。
それがコロナ禍以降、映画館を応援したいな、少しでもお金を落とそう、と思って、観て気に入った映画については
鑑賞後にパンフレットを積極的に買うようになりました。
もちろん、良い映画だとその作品のことをもっと知りたい
という気持ちが湧くからです。
パンフレットの内容もそれぞれですよね。
中には「パンフレット」ではなく、公式本やオフィシャルガイドとうたってあるものもあります。
買って損した、とまでは言わないまでも、憮然とした気持ちになるとか、なんだこれは
とか言いたくなるものもあります。
パンフレット制作側に悪気はないとは思うのですが。
正直言って、エッセイでかさ増ししたものは嬉しくありません。
知りたいのはその作品まわりのことですから。
読めて良かったエッセイ(お金を払ってでも読みたいエッセイ)は少ないです。
監督や俳優へのインタビューや、扱われている素材・テーマについての解説などが嬉しいです。
今でもその内容や掲載写真を時折、愛でるように思い出すのは「ペネロピ」のパンフレット。
映画の世界観そのままに、可愛くてキュートで(同じ意味だ💦)暖かくておしゃれで、大好きです。
この映画も良かったなー🥰クリスティーナ・リッチが豚鼻🐽なのに超絶可愛くて、
ジェームズ・マカヴォイがまだ海坊主でもサイコパスでもない爽やかでキュートな(また言っちゃった)少年で、
リーズ・ウィザースプーンの肝っ玉姉さんが素敵で、この作品のプロデューサーでもあって、
どのシーンも時々脳内に蘇らせて浸る映画のひとつ💓
最近買ってはないけど(映画は観ました)買った人に見せてもらって感心したのは、
「ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」のパンフレット。
しょうもない(すみません。しょうもなくないのもあります)エッセイが一つも無い!
有益な内容のみ。
作りもレコードジャケットみたいで萌えます(なら何故買わんのだ)し、素晴らしいパンフレットでした。
一番新しく買った「層間騒音」のパンフレットも良かった。
感想ブログはこの一つ前に書いたのですが、あ、これ↓です(リブログ機能を始めて使いました。できて嬉しい)。
映画を観た日には買わなかったのですが、「ガザからの声 Episode 1 アフマドの物語」と「ホウセンカ」を観た後に買いました。
パンフレットコーナーのサンプルを眺めていたら、「層間騒音」のサンプルパンフレットがあり、
ぱらりとめくったら監督のホラー騒音体験談が載っていて、それを見て買うのを決めました。
これです↓
これも素晴らしかったですね。
映画をより深く掘り下げることができたし、つまんない(つまんなくないのもあります)エッセイが無かったし。
映画の内容に沿った「団地と音に纏わる怪談」と題された各界人のホラー体験噺が4篇あって、楽しかった(事象は怖いんですよ)。
買って良かった❣️読めて良かった❣️と思える一冊でした。
かつての村上春樹氏のエッセイのように、パンフレット自体が無内容だとはもう、思いません。
無内容(と思って発注してる訳ではないはずですが)なエッセイは読みたくない。
あ、それで思い出した。「リアム・ギャラガーinロック・フィールド オアシス再起動の序章」、
これは邦題もひどい(だってオアシス再起動の序章な内容じゃなかった)けど、パンフレットも相当だったな😭
サンプルをぱらぱらめくってみたら、リアム(と息子たち)の写真とエッセイのみ!いる?これ?
ただ、エッセイ群の真ん中あたりにあったサエキけんぞうさんのだけは、惹かれて10行くらい読んでしまいました。
そのままぐいぐい読みそうになって、はっ😳これでは立ち読みの只読みになってしまう😓と気付き、
慌ててページを閉じて去りました。
写真とエッセイのみで他の情報ゼロって作品的にひっどいけど、家に帰ってきてから、
「サエキけんぞうさんの続きを読みたい」気持ちが燻り続けていて、次に上映館に行った時に買ってしまいそうです。
映画愛とは別にパンフレットへの愛もありますよね。
うー、増えると嵩張るけど、これからも好きになったのは買っちゃうんだろうな。
工夫を凝らしてパンフレット作りをされてる方々、ありがとうございます。
映画も、映画まわりも、皆さまありがとう。

