この日の映画は2本。
両方とも韓国映画。
一本目が表題の「ブロークン 復讐者の夜」
(2本目は一つ前に書いた「最後のピクニック」)
見るからにノワールで、アクションとサスペンスなタイトルとビジュアル。
無条件で観るジャンルの一つ。
始まりからして、黒いスーツの男が返り血浴びて血まみれで、バールみたいなのを引きずって歩いていて、
背景は繁華街の裏手みたいな裏ぶれ街角。
わくわく。
この男ミンテは渋い表情と何にも動じない態度、やくざに対しても不遜な喋り方ですが、
ナイロンジャージ上下にノースフェイスのリュック、スニーカーを着用の無精髭面で、
現在の仕事は日雇い肉体労働。
住んでるところは潰れたパーマ屋の2階みたいなところ。
朝起きたら猫に餌(猫缶をお皿に出してあげます)をやる。
これらから、
彼が過去には暗黒街のいっぱしのお兄さんであり、とても恐い方であり、
でも優しさがあってちょっぴりほろり、
そんな情報が目から入って来て、ノワール感が高まります。
彼の弟ソクテが下半身の無い死体で発見されたり、ソクテ嫁が失踪したり、その行方を追ってると
ベストセラー作家が絡んできたり、人物が増えるのと比例して謎の数も右肩上がり。
暴力シーンが多いのですが、これまでのアクションサスペンス韓国映画と違って、なんだか静かなんですよね。
画面に流れる印象が。
今から思い起こせば全部暗くて黒くて美しい。
謎が謎を呼び、緊迫したやり取りがあり、どうなるんだこの先?とジリジリ進むジェットコースター上り坂の感じ。
なのに私、寝てしまったんですよね。なんでか。
目が覚めた時には、謎が解け終わった後のようで、結局色々がわかりませんでした。
ごめんなさい、映画。
つまらないから寝たのではありません。
もう一回観たい。
でもこの後に観た「最後のピクニック」は一睡もしなかった。
いや、色々申し訳ない。
途中出てきた、本好きの内気そうな高校生男子が印象に残っています。
彼の読解力も重要なヒントになってた。
彼、良かったな。
