電話帳で検索してみたところ、父の実家の村に
同じ三宅姓のお宅を見つけたので、
手紙を出してみました。
ちいさな村の同姓なので、親戚の可能性があるかも
しれないと考えたからです。
いきなり見ず知らずのお宅に、先祖について
訊ねる手紙を出すのですから気味悪がられて
当然です。
なるべく不安を与えないよう、文面に気を遣って
書きました。
あやしまれないように、簡単にこちらの家系のことも
説明しました。
といっても親戚などではなく赤の他人かもしれない
ので、現在生きている人の名前などは出さず、
個人情報は伏せて訊ねてみました。
返事は期待していなかったのですが、ありがたい
ことにすぐに丁寧なお返事をいただけました。
親戚かもしれないと思ったのはやはり正解で、
うちの遠縁にあたるお宅だとわかりました。
その手紙には、20年ほど前に亡くなった三宅病院の
院長が家系について熱心に調べていたことが
綴られていて、「院長が生きていれば、あなたが
家系について調べていることを
どんなにか嬉しく思われたことでしょう。」と
書かれてありました。
感激でした。
あやしまれて無視されてもおかしくないところを、
そんな風に言っていただけるとは予想もしていな
かったので本当に感激でした。
三宅病院についての情報も教えていただけて、
大収穫でした。
あとから色々とわかったのですが、亡くなった
三宅院長という人は歴史好きで、重要な資料を
残していた人なのでした。
先祖調査をはじめてから不思議なことが多くおこる
のですが、会ったことのないこの院長との出会いも
不思議なことの一つでした。
できれば一度でもお会いしてみたかったと思う人の
一人です。
先祖調査をしているなかで、あちこちに問い合わせ
をすることがあります。
丁寧に応えてもらえる場合もあれば完全に無視
される場合もあります。
公の機関などでは、「調査いたしますがお時間が
かかります。」と言われ、そのままなしのつぶての
こともあります。
無視されてもメゲナイことが先祖調査のコツかも
しれません。
とにかく根気よく続けることです。
しょせん自分の趣味なのですから、問い合わせた
相手に応える義務などなく、みなさん親切で
応えてくれているのですから、応えがあれば
ラッキー、無くて当たり前だと思うのがよいのです。

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