ランドセルおじいちゃん -7ページ目

ランドセルおじいちゃん

生まれた時から死刑宣告



何気ない笑顔にどれだけ救われることか


自分も少しは気にしてみようかと思うよ





話はかわるんだけどさ、案外、自給自足したいって人、結構いらっしゃるね


畑とか作ったりさ


なんかおすそわけとかさ


やっぱりいいですよね




それも、非日常に憧れているだけなのですかねー






ふと思い出したから書くんだけどさ




小学校の頃さ、クラスに嫌われてはいないんだけど、変なやつって思われて距離を置かれてたやつがいたんだよ
まぁ永井くんとしますか


そいつさー人になんか言われるとさー、ささいなことでも狂ったように怒りだすんだよ


そいつの顔がさー、音楽室の後ろに掛けてあるベートーベンにそっくりでさ、ある時、俺がちょっと似てるなーなんて言ったら、すっごい剣幕で睨んでさ、もう怒りっぷりったらすごかったね

まぁあの時は、クラスのリーダーみたいなやつがさ、面白がってしつこく言うもんだからクラス全体に広まっちゃって、皆が彼を笑ってたから仕方ないのかもね

俺はそんなつもりじゃなかったんだけどね


まぁすごい怒ってさ、しまいには泣き出しながら地団駄踏みながら喚き散らすんだよね


俺はそんなひとあったことなかったし、本当にびっくりした



それからもさ、永井君はみんなからからかわれては、喚き散らすなんてことは何度もあって、色々大変だったろうなぁと思うよ。


まぁそんなこんなで、いわゆる変なやつだったんだよ


俺たちは、長い休み時間にはいつも決まって、レインボーなんとかとかいう遊具で遊んでいたんよね

まー誰が名付けたのかは知らないんだけど
今ではそれすら忘れてしまってるしね



3、4メートルくらいあってさ、結構でかいんだよ。その頃は50メートルくらいあるんじゃないかと思ってたね。



片側は一面鎖のはしごみたいになってて、バルログみたいに上っていくんだよね


上に上がるとさ、三畳くらいのフロアがあって、そこから3つ道がわかれてて、真ん中のは長い滑り台で地上に行くやつと、左右の道は向こう側のフロアに行く道でさ


吊り橋みたいになってて、すげー揺れるんだよね。
そこを通るの俺めっちゃ速かったわ。


向こうのフロアの両端にはにはさ穴があってさ、そこから地上にいけるようになってたんだよね



よくそこで地獄鬼をしたんだよね


地獄鬼ってのは地面は三歩しか歩いちゃダメなん



んで俺らはさ、いっつも男ばっかで遊んでて、女の子と遊ぶ文化はなかったんだよね


まぁ時代もそうですし、なんつったって地獄鬼はかなりハードだからね


だから女の子はレインボーなんとかには滅多に近付かねーんだよ




まーそんな小学校でのある時さ、1つの授業でさ、なんか今日は自由に遊びましょうみたいな時間になったんだよね


なんか小学校には時々あったよ、謎の自由時間。


まぁーそんなんでさ、やっぱり地獄鬼するべく男子たちは、レインボーなんとかに向かうわけなんだよね



そんで、みんなで遊びましょうって校庭にでてるわけだから、いつもは入れてやらないんだけど、そんときは永井くんも地獄鬼しにきたんだよね



そーいえば俺らが地獄鬼に夢中のとき、永井くんいつも何してたんやろーか



まぁいーや、それで遊んでたんだけど、やっぱ日頃の訓練足りてねーから、永井くん超弱いんだよね



そんで何度も鬼になって、怒ってたきがするわ



で、クラス全員が校庭にきてるからさ、珍しいことに女の子二人組がレインボーなんとかにきたんだよね


その1人はさ、結構クラスで人気があって、特別可愛いわけじゃないんだけど、仕草だったり、愛嬌があって、笑顔なんか素晴らしかったね

まぁそんなこと男どもは誰も口にしなかったけどね。思ってたに違いないよ


特に永井君はその子のこと気になってたよ。絶対



いつもホウキでちょっかい出してたからね



そーゆーことするやつなんだよ永井君は



んでその子、鎖の縄ばしごみたいの登ってたんだよね


まぁ俺から見たらおせーなーって思ったね

慣れてないのがまるわかりなんだよ



その時俺は、三歩目でさ、鎖にたどり着いたとこだったんだけどさ



その子がやっとのことで、頂上にいくってときにさ、上にいた永井君がさ、わっとその子のこと脅かしたんだよね



そしたらさ、その瞬間、その子驚いちゃって、両手はなしちゃってさ


気付いた時には下に落ちちゃったんだよね



あまりに一瞬でよく覚えてないんだけどさ


頭から血でて、ずっと動かなかったね



みんな唖然としててさ、急に静かになったのを覚えてるよ





俺はというとさ、保健室の人に知らせなきゃと思って、すごい走ったんだよね

そのときめちゃめちゃ速かったわと思う

そのあとはさ、すぐ先生がその子のもとに向かってさ、抱き抱えて保健室に運んでいったんだ


血なんか気にせずにね


やっぱ先生すげーなーと思ったよ


そんでその子は病院に運ばれてさ、検査とかいっぱいしたみたいで、何日間か入院してたんだけど、大丈夫だったみたい




そのあとは永井君はみんなから、変な空気だされてたけど、かなり永井君もショックみたいだったし、わざとじゃなかったし、なんだかんだなかったことみたいになってた気がするなー

それでもやっぱり、言わないルールで、あの事件は存在してさ
みんなから距離置かれてたなー
前科者みたいなね



俺は俺でさ、なんか先生にありがとうとかなんとか言われたんだよね



たださー



俺あの時、本当は逃げたんだよね




なんかいつも話してた子が血流して倒れててさ

怖くなって、めっちゃ走って逃げたんだよね


その場から走って離れたかったんだよね

まー速かったね





先生に伝えにはいったのは本当なんだけどさ


そんなのは後付けの理由で、ただ怖かったんですよね

俺は何も罪には問われず、かたや彼は前科者ですよ

まいるね




今頃、彼らは何をしているんでしょうか




素晴らしいものなんて1つもないと思うときが在るのも事実なのだよ