退職を決めてから、やたら昔のことを振り返っています。

今日は就職どころか、大学進学の時の話。

私の実家は瀬戸内海に面した田舎です。
高校まで旅行でもろくに県外に出たことがありませんでした。

だからか?
やたら外への憧れが強かった私。

県内の大学を進められましたが、外に出たいという気持ちだけで勉強しました。


今考えれば、大学行って何したいとか、
その後どう生きたいとか考えたこともなくて。

もっと子供のときからそういうの考えておくべきでした。
私は大学卒業後、まったく進路が描けなかったのです。

ま、それは自分の育児への教訓として生かすとして。

  


私は無事に大学に合格し、東京は遠すぎるということで、大阪の大学に進学して一人暮らしを始めたのです。

実家も決して裕福ではなく、一人暮らし費用を捻出するのはかなり苦労していたと、後から聞きました。
親の苦労が少しづつ分かってきたのって、一人暮らし始めてから。




そんな私が大阪に引っ越すために、住民票を抜きに市役所に行きました。母も一緒です。

母は、
「もう、(住民票に)戻ってくる事はないんやね」
 
と一言。

忘れられません。





その時から、私は後どれくらい祖父母や両親や姉弟に会えるんだろう。
何日か、何時間なのかと考えるようになりました。




実家から離れて、しがらみを見ないようになって、とても身軽になったんだけれど。

その分、一緒に居るときはどうやって濃い時間を過ごせば良いのか、離れていても何かできるのかなとか気にするようになりました。


実家を出た時は大阪だったから気軽に帰れたけれど、東京になり、バンコクもあり、次は札幌。


金銭的な負担の話もありますが、何かの時にすぐに帰れない距離感への不安はつきまといます。




二度と一緒に暮らすことは無いわと思っていたのに、出産前後で7ヶ月ほど実家暮らしができたのは(住民になったw)私にとっても良い事でした。


何か色々、すっきりしたのですよね。
つかえが取れた感じで。



転勤とか海外妻とかで、家族と離れている人達は、皆それなりに覚悟を持って過ごしているんだろうなと思います。


近くにいても、会わない人には会わないし。
私自身が親との時間を作りたいと望んでいるなら、私がどこに住んだとしてもできるよね。


それができる環境を作っていこうと思います照れ