両陛下がマスクなしで参列&序列はこうだった
八幡 和郎
 2022.09.20 07:00
https://agora-web.jp/archives/220919155243.html

ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたエリザベス女王の葬儀に、天皇、皇后両陛下が出席された。

皇后陛下は、前日の歓迎レセプションと議事堂でのお別れには参加されず、心配されたが、葬儀には出席され安堵した国民も多いだろう。

両陛下は日本出発時は白いマスク、現地到着時には黒いマスクを付けられていたが、今回は他の参列者に合わすために、ひさびさにノーマスクでの参加となった。

これを機に、お姿をお見せになることが少なく、とくに、地方公務は他の皇族はされているが、これまでのところ両陛下はすべてオンラインだったが、10月の栃木国体からは、両陛下おそろいで地方の人たちにお姿をお見せされることになろうし、うれしいことだ。

また、愛子様は両陛下に感染させたらたいへんといって三年間、大学への通学を含めていっさい外出されていなかったが、もはや海外でノーマスクで過ごされたのだから、その必要もあるまい。安心して、実り多い学生生活を秋学期からはじめていただくことにして欲しい。

そもそも、地方公務をされないとか、愛子様が通学されないとかいうことは、無理に美談(たとえば、通学されないのが親孝行ですばらしいとか)に仕立てるのは不適切で、好ましいことでない。

また、日本人が必要以上にマスクすることをやめるきっかけになれば嬉しい。

顔は人間の個性や気持ちを表現する上でも不可欠だし、健康などの異変に気付くためにも重要な情報ソースだ。

お医者さんで、患者さんにマスクをとってくれというと嫌がるひとがいると嘆いている方もおられたが、冗談でなしに、生命に関わることもあると思う。

天皇陛下の序列はマレーシアの国王の次で第6列。なぜかを解説。

どういう序列だったかというとBBCの映像が外国要人をほとんど映してくれなかったので詳細はまだ不明だが、テレビの数少ない映像とAFP=時事で流れてきた画像でその他では、隣は2019年1月就任のマレーシアのアブドゥラ国王(画像検索でモルディブのイブラヒム・モハメド・ソリ大統領2018年11月17日就任と出たのですがその後アブドゥラ国王と判明)

その前列はヨルダンのアブドゥッラー2世と世界一美しい王妃といわるラーニア王妃。

英連邦のうちエリザベス女王を君主としていた14か国の総督などは英国王族などの後ろの席。

外国代表の席では、どうも、前列に英連邦のほかの国が並び、そのうしろに、君主も大統領も関係なく国家元首就任か、君主が優先で、大統領などがその後ろかは確認できないが並んで、日本の天皇陛下は第6列、アメリカ大統領は第14列だった。

英連邦の国々が別扱いなのは、英国の特殊事情だが、外交的序列は、肩書きに関係なく国家元首間でも大使間でも就任順で、時には君主優先もあるということ。

君主相互では肩書きはスルタンもエンペラーもキングも一緒。

あと、元君主も列に加わることがあって、エリザベス女王の60周年記念式典の会合で、ルーマニアの元国王が最上席で、上皇陛下は9番目ということもあった。

なお、今回の席次については、集合写真があまりないのと、人の間違いと、解釈の間違いでの情報が錯綜しているので、修正がありうるので悪しからず。

悠仁様は愛子様より先に何もするなという宮内庁内の声?
八幡 和郎
 2022.09.23 07:10
https://agora-web.jp/archives/220922202415.html

悠仁様の帝王教育と妃探しを遅らせる宮内庁の怠惰

『週刊新潮』最新号に「いかに皇位継承権を有するとはいえ皇嗣家のお子様」である悠仁様は「天皇家の長女」である愛子様に遠慮すべきだという声が宮内庁にあるというような変な記事が載っている。

今週の週刊新潮は『特集;両陛下地方お出まし復活に「悠仁さま」伊勢参拝再びまさかのバッティング!「天皇家vs.秋篠宮家」相克を演出する宮内庁の罪』とかいうものものしいタイトルの記事。

なかなかよく取材した立派な記事で、宮内庁はもっとしっかり日程調整をしろというのはもっともだ。

だが、天皇家の子である愛子様と将来の天皇だとしても皇嗣家の子に過ぎない悠仁様では身分が違うのだから、すべて愛子様のご都合優先で後ろをついてくれば良いという発想はよろしくない。

しかし、愛子さまは、大学入学以来の三年間で、いちどだけオリエンテーションに行かれた以外に、通学はおろか外出が確認されていない。

マイペースで時間の制約を受けずに何かに取り組むのがお好きのようで、早い時期に結婚相手が見つかることはむずかいしかもしれない。

一方、悠仁さまは早めに結婚していただいて、皇統維持に目処を付けて欲しいところだ。大学出て、留学して、などといわず、学生結婚でもいいから早く結婚していただいて、留学が必要ならご夫婦で行って頂ければいい。

「皇位継承権を有するとは言え、皇嗣家のお子様」という『週刊新潮』

ところで、この週刊新潮の記事は、いろいろ、考えさせることが書いてあるので、少し論点を紹介したい。括弧内は私の意見。

エリザベス女王の葬儀は秋篠宮殿下夫妻の派遣も検討されたが、陛下の強い意志で両陛下が参加され、秋篠宮殿下は初めて国事行為の代行をされた。

コロナ以来、両陛下は地方行幸をされていないが、10月の栃木国体開会式に陛下は出席される意向。ただし、車で日帰り往復。(皇后陛下は不明だが英国へ行かれた以上、行かざるを得ないとみられる)

陛下はコロナ対策に慎重だったが、英国では思いきってマスクも外されたのでハードルが下がった。

悠仁様が国体と同じ日に旅行の途上、伊勢神宮にはじめて単独参拝されるが、陛下の国体出席と同じ日にされるのは無神経だ。

悠仁様の中学卒業式で学校の会見などが行われる日に、愛子様の成年会見が行われたのが宮内庁の調整ミスとして批判され、宮内庁長官が謝ったが、

「悠仁様の学校行事の日は変えることは出来ません。となると愛子さまの御日程をどうするか、と言う話になりますが、そもそも天皇家の長女の一度きりの成年会見を、いかに皇位継承権を有するとは言え、皇嗣家のお子様の卒業式のために変更することが、はたして適切なのかどうか。長官の陳謝とは別に、庁内ではそうした声もあった」

(これは経緯が事実と違う。本来は愛子様はこれまでの内親王の前例では、必ず、誕生日を控えた昨年の11月に成年会見をすることが習慣なのに、「学業が忙しい」ので三月まで延ばしてくれと云うのでバッティングしたのである)

本来なら愛子様が先に成年の報告に伊勢神宮に行くべきだが、両陛下の意向行ってないのであるが、悠仁様がさきに伊勢神宮へ行くのは愛子様を出し抜いたことになる。

悠仁さまの旅行の主目的は正倉院展だがだとしてもおかしい

(伊勢神宮を素通りする方がおかしいと思うが)

小田部教授は、陛下が国体開会式に臨まれる日に、弟宮のご子息が注目を集める行動は控えるべきだ。

これでは、秋篠宮ご夫妻や悠仁様が、まるで天皇家をさしおいて出しゃばっているようにとらえられても不思議でないという。

(そんなことしていると、皇室活動全体の量が著しく減ってしまうので不適切な考え方だ。新潮記事の要約はここまで)

無理のない令和スタイルを国民に説明して確立を

いつも指摘しているように、令和の両陛下の活動は、平成の両陛下のように濃密であることは、皇后陛下の体調からして難しく、国民に説明した上で、無理のない令和スタイルを確立すればいいことだし、皇嗣殿下ご夫妻などに代理をお願いするのも躊躇すべきでない。

愛子さまが「両親に感染させてはいけない」という理由で通学されないのは、これは一般論としても、また、結婚まで皇族として活動していくためにも、結婚の準備をされるためにも、あまり感心しないが、愛子様が時間に束縛されるのがお子様時代から大嫌いだったのだから仕方ない。

だが、そうしたことが、悠仁さまの帝王教育やお妃さがしを遅らせては、それこそ、皇室の危機になってしまう。