奨学金制度 | DAIのブログ

奨学金制度

奨学金延滞:84%が年収300万円未満 旧育英会調査

そろそろ奨学金制度も、根本から考え直すべきではないか。日本の奨学金は基本的に返済しなければならない、これは海外で言う学生ローン。現在、私立大学に通うとして4年間で最大576万円の奨学金が受け取れる。これを年利上限の3%で20年間の返還となると返還金額は約775万円(返還月額32927円)になる。どう考えてもこれだけの返還義務を卒業と同時に背負うのはキツい。この返還金額が消費意欲旺盛な20代の時に、他の消費に向かわなくなってしまう。様々な機会喪失を考えると金額の問題だけではない。また日本経済にあたえる影響も大きくはないだろう。

例えば、優秀な成績をおさめた者は返済義務の免除、それに準じた成績の者は半額免除など、まずは段階的に制度改革を行なってはどうだろうか。もちろん財源の問題などがある事は承知の上だ。

いったいこの奨学金制度は何のためにあるのか?家庭の経済状況などによって、本来高等教育が受けられた人の機会喪失を無くし、その高等教育によって育った人材が社会に貢献する事を前提に考えているからではないのか。だとしたら、貸与型の奨学金から返済義務の無い奨学金へ以降する必要があるだろう。