私の中のあなた | DAIのブログ

私の中のあなた

何度となく予告篇を観ていたのだが、それほど惹かれるものがなく、最初はスルーする予定だった作品。しかしどこかのTV番組で「白血病の姉のドナーになる事を妹が拒否するために両親を訴える」というストーリーを聞いて、もしかしたら当たりかもと思い観てきました。

結果から言えば、大正解。いい作品でした。簡単にあらすじを説明すると
『11歳のアナはテレビCMで有名な弁護士を雇った。母親らを訴えるためだ。じつはアナは、白血病の姉ケイトのドナーになるために計画的に生まれて来た。姉の命を守るために臓器や血液を提供する事を期待されてきたが、もう辞めたいという。たとえ姉の命が縮んでも、自分らしく生きたいと訴える。』
と、こんな感じだ。

日本でも今年、臓器移植法案で「脳死」についていろいろと論議をよんだ。この映画は、まさにその延長線のものだろう。患者の気持ちは?看病する家族は?そして生きるという事は?いろんなテーマについて考えさせられる。ネタばれになってしまうので、詳しくは書けないが、キャメロン・ディアス演じるお母さんは、10数年に渡って必死に娘を助けようと看病した結果、何かを忘れていってしまう。そして、そんな大人の思いとは関係無く、いつの間にか子どもたちは大人へと成長して行く。是非、映画館で観てもらいたい。


『私の中のあなた』ニック・カサヴェテス監督インタビュー