民間給与429万円、減少率・額とも過去最大 | DAIのブログ

民間給与429万円、減少率・額とも過去最大

2008年の民間給与の平均額が429万6000円という調査が発表された。これは1990年の425万2000円以来18年ぶりの低い水準だという。その内訳を見ると「300万円以下」の割合が前年の38.6%から39.7%、「300万円超500万円以下」も前年の30.6%から30.7%に上昇している。実に70%以上が「500万以下」という事だ。

ちょっとわかりやすく数字をいじってみる。平均給与が300万という事はどういう事か。ちなみにこの数字には賞与も含まれている数字だ。仮に賞与が0円だとすると月給は25万円という事になる。もちろん手取りはもっと少ない。なかなか厳しい数字だ、都内で考えると一人暮らしがいいとこだろう。首都圏に親の持ち家がある人にとっては、この数字でも余裕のある生活が出来るだろうが、地方から都心に移ってきた人にとっては生活を維持するのがやっとだ。

そして気になったのは、給与所得者が増えている事だ。夫の収入が減って共働きになるケースなど、いろいろ事情はあるだろう。ただ、2008年の給与総額が197兆670億円で前年比1兆5226億円の減少している事を考えれば、一人分の給与は減る方向に進んで行く。ここが変わらないかぎり”内需拡大”を歌っても、なかなか難しいものがあるだろう。

この現実を踏まえて、これから社会に出て行く学生たちも、またその親たちも、これからの社会そして自分たちはどう生きて行くのかをちゃんと考えて欲しい。

民間給与429万円、減少率・額とも過去最大