赤信号が渡れない | DAIのブログ

赤信号が渡れない

どうも近頃の日本は、コンプライアンスに縛られて考える力を失ってるように思う。会社における指示待ち族やマニュアル君たちは、その一員だろう。かつて、サッカーの日本代表監督に就任したトルシエが、車も全然通らない交差点の赤信号でじっと待っている日本人の姿を見て驚いたそうだ。そして「日本人が赤信号で渡らないのは判断力がないからだ」と言い、それがサッカーのプレーにも現れているいうのだ。自分はこの話をだいぶ後になって聞いたのだけど、大いにうなづいてしまった。これはサッカーだけに言える事じゃなく、日本の団体スポーツ全般に言えるように思う。

法律や様々な社会のルールは、潤滑な社会生活を送るためのもの。ある時代には合っていても、時代は変化する。その時代に時代によって変化していいものだろう。また社会が複雑になってくると、1つのルールではカバー出来なくなる。ルールの運用に関しては、そのルールがなぜ作られたのか?その意味をよく理解し、場面場面で運用に関して個々が判断しなくてはいけないだろう。今の日本は社会の複雑化とともにルールも複雑化し、おかしな方向に行っているように思える。

いずれにしろ、このような日本社会にしたのは、今の大人たちに100%責任がある。このことを痛感し、今一度ひとりひとりが自分の育った社会に対し、何が貢献出来るか考えた方がいいだろう。その事が出来なかった時は・・・。

「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)/郷原 信郎

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