私立大学では一般入試入学が少数派 | DAIのブログ

私立大学では一般入試入学が少数派

「一般入試で入学」私大では少数派に…読売調査

今春の入試で、国公立は筆記試験による一般入試の入学者が81%を占めたのに対し、私立は一般入試が44%だった。ちなみに指定校推薦16%、公募制推薦10%、書類審査や面接などで選考する「AO(アドミッション・オフィス)」8%、付属・系列校推薦5%など一般入試以外の入学者は計46%。無回答・非公表は10%という結果。

大学生の学力低下が言われて久しいが、その一因にこういった入学形態の問題があるだろう。とにかく講義を受けるにあたり、基礎学力が無いために講義で言っている事がわからない、テキストを読む読解力も無い、そんな生徒が増えている。大学は学問を学ぶ場では無かったのか?自分自身も仕事やインターンを通して、大学生と接する事がある。ある程度の学力を必要とする有名大学の学生なのに、基礎学力や一般知識が欠けている人を時々見かけます。よくよく話を聞くと、そういう学生は指定校推薦などで入学した人が多い。

また、交流のある大学生から「◯◯◯◯の方面へ就職したいんですけど」などと相談を受ける。彼らは就職のためのテクニックやコツを知りたいのだろうが、「まずは基礎学力と一般的な知識を身につけなさい」とアドバイスする事が多い。企業の立場から言えば、論外な大学生が多い。大学生にもなって、運動経験も無いのに「イチローになるにはどうしたらいいですか?」と聞かれてるような感覚だ。本気でなりたいのだったら「まずは基礎トレーニングから始めなさい」としか言うしかないだろう。

大学は経営の事を考えて、沢山の学生を入学させたいのは理解出来る。しかしながら、大学はそれでいいのか?入学が緩いのであれば、卒業を厳しくしたらどうか。レベルの低い卒業生を乱発しても、その大学の信用を低下させるだけで、学生からも企業からもそっぽを向かれてしまうのは間違いない。

入学方法が多様化するのはいけない事では無いが、最低限の基礎学力ぐらいはクリアしておいてもらいたいものだ。