臓器移植の行方 | DAIのブログ

臓器移植の行方

臓器移植法改正案を18日の衆院本会議で採決する方向で調整に入った。現在、A案からD案までの4つの案が採決される。4案とも過半数の賛成を得られずに否決される可能性もあるようだ。

なにやら急にドタバタとやってるようにしか見えないが、それには訳がある。日本などから移植手術を受けるため海外渡航する患者が後を絶たず、受け入れ国での臓器不足が深刻化している。この事態を受け、国際移植学会が昨年、渡航移植禁止を求める宣言を発表したことや、WHO総会で改定指針が決定される見込みとなり、渡航移植がより困難になってきたからだ。これによって15歳未満の臓器提供を禁止している日本では、事実上、子どもたちの臓器移植の道が断たれるという事になる。

現在、4つの案での大きなポイントの1つは、移植のハードルとして「本人の意思表示」「本人の意思表示並びに家族の承諾」のどちらなのか、という事だ。自分はA案の家族の承認があればいいのではないか、と考える。例えば3歳の子どもに「本人の意思表示」が可能なのか?実際は無理だろう。だとすれば、法律上は移植可能でも、実際は運用出来ないものになってしまうのではないか。臓器提供に関して、当然の事ながら拒否する事も出来るのだから、何のための法律のなのか考えて迅速に決議をしてもらいたい。