路上のソリスト | DAIのブログ

路上のソリスト

実話を元に映画化された『路上のソリスト』

新聞のコラムニストのロペスは、
ある日公園のヴェートーベンの彫像の前でヴァイオリンを弾く
ナサニエルというホームレスと知り合いになる。
彼の奏でる演奏に魅了されたロペスは取材を始め、
彼がかつてジュリアード音楽院に所属し
将来を有望視されたチェロ奏者だったと知る。
というストーリー。

「弦2本で世界を奏でるヴァイオリン弾き。
 彼に夢と希望を尋ねた。
 あと2本、弦が欲しいと彼は答えた。」
こんなコラムを書かれたら、
注目されるのは間違いないだろう。
ロペスは取材を続けていくうちに、
統合失調症のナサニエルを助けたいと思うようになる。
その事を路上生活者をケアしているデヴィッドに話すと
「診断なんて役に立たない。必要ないのは、
 彼を病人扱いする人間だ」
と言われてしまう。

何がその人にとって正しいのか、
おそらく100人いれば100通りあるだろう。
しかし人はどうしても、自分の物差しで人を判断してしまう。
社会が複雑化してる以上、
多様な人たちが共生する事が重要でしょう。
そんな事をこの映画は感じさせてくれます。

ナサニエル役のジェイミー・フォックスの演技はすばらしい。
統合失調症という難しい役柄を見事に演じてます。
ある意味、何も起こらない映画かもしれません。
でも、一度観てもらいたい作品です。