新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に | DAIのブログ

新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に

新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に/小林弘人

¥1,575
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なかなか読み応えがあり、
内容も全くもって納得という内容。

この本では、新聞・出版を中心に書いてあるが、
タイトルにある、新聞・雑誌が死ぬ前にを
テレビ・ラジオが死ぬ前に、と置き換えても
同じだろう。

インターネットが生まれ、
メディアが新たなステージに入ったというのに、
未だ既得権益にしがみついている
メディアの人たちは多い。

自分も放送に携わっているのだが、
6年ほど前に、
「ラジオの新しいあり方を考えなくては、
 ラジオは衰退の一途だ」
と話した時に、関係者からは総スカン。

「インターネットごときにラジオが負ける訳は無い。
 今まで築いてきた歴史がある。」
と反論された。

でも、よく考えてみればわかるように、
放送は免許事業で、他社が参入出来ない産業。
思いきり保護されてきたのだ。

当時は、なぜ気がつかないのか不思議だったが、
今や、反論していた関係者は
「もうラジオはダメだ」
と言ってる始末。

あまりにも振り幅が激しくて
ちょっと面食らうが、
きっと業界のあり方や、
とりまく環境について、深く考えていないために、
そんな反応が起きてしまうのだろう。

そんな既得権益にしがみついてる人たちが
企業内で、新しい世代を育てていると思うと、
空恐ろしい限りだ。

これから、メディア産業を目指す人には
この本を読んでもらいたい。