フロスト×ニクソン | DAIのブログ

フロスト×ニクソン

アカデミー賞でノミネートされていた作品。

ウォーターゲート事件でニクソンが失脚した2年後、
テレビ司会者フロストと実際に行なわれた、
インタビューの模様が中心に描かれている。

テレビメディアが生まれた故に、
ケネディーとの戦いに敗れたニクソン。
自分の政治生命に終わりを告げたのも、
テレビメディアだった。

今の時代と照らし合わせてみて、
テレビメディアの功罪を考えさせられる。
情報が単純化されたために、
見えてきたものと、見えなくなったものがある。
人は未だに、テレビメディアと
上手くつき合えていないのかもしれない。
いやむしろ、テレビメディアとの関係が
成熟したがために、下手になったのかも。

とにかく、ニクソン演じるフランク・ランジェラと
フロイト演じるマイケル・シーンは迫力満点。

また、途中ニクソンが
電話で自分の生い立ちについて、
またなぜ「上」を目指すのかを語るシーンがあるが、
”なるほど”と思わせる。

なかなか見応えある作品だ。