少年メリケンサック | DAIのブログ

少年メリケンサック

宮藤官九郎の脚本・監督による期待の最新作、
『少年メリケンサック』観てきました。

クドカン&パンクという事で
自分の中では、いろんな想像が駆け巡っていたんだけど、
意外にも(自分にとって)普通の作品でした。
ある意味、東映の勝負作でもあるので、
仕方のない事なのかも。

自分は80年代後半のパンクバンドと
同じ時間を体験していたので、
この「少年メリケンサック」というバンドは
物足りなかった。

当時のパンクバンドの連中は、
普段は普通のおにいちゃんなのに、
ステージに立つと、目の色から変わってしまう、
そういうものを持っていた。
そういう意味では、ボーカルの田口トモロヲは
実際に”ばちかぶり”という
パンクバンドのボーカルだったので、
むちゃくちゃリアリティーがあった。
いいです!

物語の中で「メジャー」「マイナー」に
こだわる部分があったけど、
今の人に、その感覚が伝わるのか?
80年代、大きな意味でロックバンドにおいて、
メジャー=商業音楽という事で、
魂を売り渡したというような感覚があった。
ロック=アンチであり、反体制であったのだ。
きっとその辺の感覚がわかると、
この物語が、もうちょっと深く観られるのでは?

楽しめる作品ではあるけど、
個人的には物足りなさを感じました。

あ、田辺誠一のTELYAは
ツボでした。