ワールド・オブ・ライズ | DAIのブログ

ワールド・オブ・ライズ

「どっちの嘘が世界を救うのか」 というキャッチフレーズで
宣伝をしていた『ワールド・オブ・ライズ』

うーん、キャッチフレーズは、
果たして的確だったのかどうか。
洋画の日本での宣伝には、どうもハズレが多い。

徹底的な現代の技術使ってテロと戦うCIA。
携帯やEメールを捨て、ローテクで対抗するテロリストたち。
ラッセル・クロウ演じるCIAのエドは、
テクノロジーでも人間でも、使えるものは何でも利用する。
嘘でも何でも目的が正しければアリなのだ。
その部下のディカプリオは、そのやり方に納得がいかない。
しかし職務は全うする。

協力をあおぐヨルダンの諜報部のボスは、
「信頼を得るためには嘘をつくな」と言い、
スパイの作り方をディカプリオに見せる。
そのやり方も、実に人間臭い。
人と人との信頼が成り立たなければ、
信用出来る情報は得られないという事なのだ。

この映画の根底に流れている価値観の提示は
今の世界に向けて発せられている。
便利さと引き換えにしたものは?
人として大切なものは?
そんな事を感じさせてくれる。

基本、ポリティカルアクション映画なので
政治の部分が興味ない人には
あまりオススメ出来ないが、
観て損はしないと思う。