ゼア・ウイル・ビー・ブラッド | DAIのブログ

ゼア・ウイル・ビー・ブラッド

日比谷の映画館に観に行ったのですが
思いのほか混んでいて、ほぼ満席。
ちょっと難解そうなイメージがあったので、
それほどお客がいないのでは?
と思っていたのですが、大間違い。

で、作品は、かなりの力作。
そして、予想通り難解。
あたりで寝息が聞こえました。

難解というのは、理解不能という意味の難解でなく
いろんな解釈が出来る点。
ただ、前半をぼんやり観ていると、
後半部分が理解不能になってくるので、注意は必要。

「BLOOD」には「血」という意味だけでなく
「石油」という意味もあるらしく、タイトルは
両方の意味がかけられている。
そして映画全体としては、「アメリカ合衆国」という国を作ってきた人間の
を描きながら、同時にいまのアメリカを間接的に批判している。

ダニエル・デイ=ルイスの演技はすごい。
彼の演技を観ているだけで、2時間もってしまうほど。
他人はもちろん家族も神も信じない、そして金の亡者という
独善的なキャラクターを迫力満点で演技している。
世の中、今も昔も偽善に満ちているという事か。
ここまで描く作品には、なかなかお目にかかれない。
心にズシリとくる作品です。