数字のマジック | DAIのブログ

数字のマジック

2008年新卒の求人倍率は2.14倍。
2009年新卒もこの傾向が続くと言われている。

しかし、実情は少し違うようだ。

バブル時期は、採用基準を下げてまで
何が何でも求人している数字を確保していた企業も、
今は、採用基準を下げてまで採用はしない
という企業が増えている。

要するに求人数が200人でも、
採用基準に達している人が150人だったら、
150人しか採用しないという事。

求人倍率は、当然の事ながら
求人数をもとに倍率をはじき出している。
採用基準に達していないのなら
求人数に達しなくてもよい、という企業が多いという事であれば
実態は発表される倍率よりも低い事になる。
企業の事情や実態は、数字にはなかなか反映出来ない。

なぜ、このような企業が増えてきたのかというと
企業側が現在の学生のレベルに不満があるという事らしい。
今年無理して採用するくらいなら、来年多く採用すればいい。
採用基準を満たしていない人員を抱えるリスクは負えない。

規制緩和による競争、経済のグローバル化など
様々な要因で、企業も余剰人員を抱えられなくなっている。

常に数字にはマジックがある。

コンサルティングなどで
マーケティングがもてはやされてる風潮があるが、
ここでも数字の読み方を間違うと、
とんでもない事になるので細心の注意が必要。