アメリカン・ギャングスター | DAIのブログ

アメリカン・ギャングスター

デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの共演という事で
かなり楽しみにしていた、
「アメリカン・ギャングスター」
ついに観てきました。

2時間37分という長さをあまり感じずに
観られたのだから、悪い作品では無いのは間違いないのだけど
でも、何か物足りなさが残る作品でした。

ギャング映画というと、どうしても
「ゴッドファーザー」や
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」と
比べてしまうのかもしれない。

事実に基づいた作品という事が理由なのかどうかわからないが、
登場人物のキャラが、いま一つはっきりしない。
主人公のフランク・ルーカス自身も
現在も生きているのだから、ファミリーも健在なのだろう。
そこから察するに、遠慮してなかなか生々しく描けないのでは?

事実に基づいた作品の場合で、生存者がいる時に
こんな仕上がりの映画になる事が多い。
本人から裁判でも起こされたら、製作者側は
多大な損害を被るからだ。

題材としては、面白いので
とってももったいない思いがした。
ただ、このジャンルの映画としては
日本人にとっては見やすいのかも。
事実しっかり描いたら、
こんなサラリと見やすい映画にならなかっただろう、きっと。