病気や老化から身を守り！！
若さを保ち健康でありたいあなたに！！
前立腺がん 3=個体水素
2１世紀は水素の時代です。
水素は、137億年前のビッグバンと共に出現した宇宙で最も小さく、最も多
く存在する元素です。
他の全ての元素が水素原子から生まれたとされています。
水素は21世紀の 無公害エネルギーとして、石油や天然ガスなどの化石燃
料に代わって水素燃料や燃料電 池として自動車やロケットの打ち上げに
利用されるだけでなく、医学の領域でもエネルギー代謝を促進したり、生
体細胞の酸化ストレスを還元することで大いに注目されてい ます。
「前立腺がん」
「病期や悪性度などで治療を決定」
治療は、その病期（ステージ）や悪性度、患者さんの年齢や全身状態などに応
じて行なわれます。
PSA監視療法
ごく早期で発見された悪性度の低いがんであれば、定期的に生検を行ないなが
ら、PSA検査や直腸診、経直腸エコー検査などで経過観察をします。
手術療法
前立腺に限局したがんの第１選択となる治療法です。
前立腺と精嚢を摘出する「前立腺全摘除術」が一般的です。
この手術は「ロボット支援手術」が保険適用となっており、開腹手術と比べて患者
さんの体への負担が非常に少なくなっています。
手術の翌日には食事や歩行が可能で、早期退院も可能になりました。
加えて、繊細で正確な手術を行えることで、尿失禁や勃起障害といった手術によ
る後遺症も少なくなっています。
放射線療法
手術と比べて患者さんの身体的負担が軽く、７５歳以上の高齢者でも治療が可
能です。
痛みなどの症状緩和を目的に行なうこともあります。
放射線療法には、体の外から前立腺に放射線を照射し、がん細胞を死滅させる
「外照射法」と、前立腺内に放射線の小線源を埋め込み、がん細胞を死滅させる
「組織内照射法」の二つがあります。
近年、外照射法では、「強度変調放射線治療（IMRT)]といって、コンピューター制
御によって周辺組織への放射線の影響を最小限に抑え、放射線エネルギーが
前立腺だけに集まる治療法が主流になっています。
内分泌療法
前立腺がんは、テストステロン、アンドロゲンといった男性ホルモンの影響を受け
ます。
従って、男性ホルモンの働きを抑えることで、がんの勢いを弱めることができます。
外科的去勢として精巣を摘除し、男性ホルモンの分泌を抑える方法、内科的去勢
として薬を使って男性ホルモンの分泌を抑える方法や前立腺細胞に作用するのを
防ぐ方法があります。
主に使われる薬剤は、「LH－RHアゴニスト」「Gn-RHアンタゴニスト」「抗アンドロ
ゲン剤」があります。
内分泌療法に治療効果が認められなくなった前立腺がんを「去勢抵抗性がん」とい
います。
その場合、抗がん剤である「ドセタキセル」「カバジタキセル」を使った化学療法を
行ないます。
また、、「エンザルタミド」「アビラテロン」といった新しいホルモン薬も使えるように
なりました。
◇
先に述べた通り、初期の前立腺がんには、がん特有の症状はありません。
ある程度、進行すると、排尿困難や残尿感、排尿時の痛み、尿や精液に血が混じ
ることがあります。
さらに進み、骨やリンパ節の転移があると腰痛や下腹部痛、四肢の痛みが出現し
ます。
これらの症状を見逃さずに、ぜひ泌尿器科や、かかりつけ医にご相談ください。
早期であれば根治が可能であるのに加え、治療による後遺症や副作用を抑える
方法、あるいは治療の選択肢も増えています。
５０歳を過ぎた男性の皆さんは、食生活などの見直しとともに、定期的なPSA検査
などを行ない、早期発見に努めてください。
（弘前大学大学院医学研究科・泌尿器科学講座・
大山 力教授の話Ｓ新聞より抜粋)
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