環境ホルモンって何? ⇒健康の維持・増進で防御
●ホルモンのような作用をする化学物質
ホルモンという名がついているため、私たちのからだの中でつくられるホルモンと混同しがちな
のが「環境ホルモン」といわれるものです。
その正体は、環境中から体内に入り込み、あたかもホルモンのように作用して障害や有害な影
響を与える化学物質で、正式名称は「(外因性)内分泌撹乱(化学)物質」です。
ヒトへの影響が疑われているのは、精子の減少・尿道下裂(男児の外部生殖器の発育不全)・
精巣ガン、乳ガン、子宮内膜症の増加など。
このほか、神経系に影響を与えて若者の“キレる”現象を招いているのでは、子どもの学習障
害なども環境ホルモンが関与しているのでは……といった疑惑もとりざたされていますが現在
のところ明確な結論は出ていません。
環境ホルモンが内分泌機能を撹乱するメカニズムについては、さまざまなパターンがあります
が、その代表的なものは“環境ホルモンがホルモン受容体に結合し、細胞に誤ったホルモン情
報を伝える”というもの。
・受容体に結合して、本来のホルモンと同じ作用をする(アゴニスト) ・受容体に結合して、本来
のホルモンの作用を抑える(アンタゴニスト) …の2つがあります。 本来ホルモン受容体は構造
の似通ったホルモンをきちんと見分ける能力を持っているのですが、この受容体をまんまとダマ
して、結合することができてしまう化学物質が、すなわち環境ホルモンなのです。
ホルモン受容体に結合する環境ホルモン以外に、ホルモンの生合成を直接阻害する、血管内
のホルモン量を減少させる、神経系や免疫系に作用、などさまざまなパターンの環境ホルモン
が存在する可能性が大ですが、そのメカニズムにはまだまだ謎がいっぱいです。
マイナス水素イオンの体内での機能
マイナス水素イオンには、細胞内のエネルギー代謝を促進させ、生命維持に不可欠の 高エ
ネルギー物質アデノシン三燐酸(ATP)を作り出すクエン酸サイクルに直接働きかける機能か
あるだけでなく、酵素が 働きやすい弱アルカリ性に体内環境を整えると共に、優れた還元力
によって過剰な活性 酸素の害から私達の身体を守ってくれます。
生命の営みの根底に水素が深く関わり、健康の維持・増進に大きな役割を果たしていることが
最新の分子細胞生物学の研究成果に より明らかになって来ました。