家族会議で志望校を決めた当初、
長男が志望した学部学科は、
ちょっぴり今風で
カッコいい名前でした。
息子の選択に対し
理系の分野なんて
数学か理科使う、
くらいにしか区別できないド文系母さんは、
へえそうなんだ
くらいに考えて野放しにしておりました。
しかし
ある日その学科の科目を調べてみたら、
原子力とかエンジンとか
重厚長大な分野の科目が多く
(こんな感じ)
ド文系ながらも、「息子が志望してる分野と違う気がする…」
とセンサーが立ったのでした。
そこで、おそるおそる長男に
なんかあなたのやりたいことと違くない?
と尋ねると
長男は
しばし大学パンフの科目一覧を凝視したあと、
「…ほんとだ」
と一言もらし
以降、志望はお隣の学科になったのでした。
我が家の息子たちは
田舎のフツーの高校生でした。
ほぼ毎日
学校→部活か塾→家でスマホ
というサイクルで過ごすことが大半で、
高校も超進学校というわけでもなく
住んでいるところも、
アカデミックな催しがそこかしこで開かれているという環境
でもありません。
そんな高校生の学部学科に対する解像度は、
日々社会で働くオバサン程度でした。
今は色々な名前の学科があって、
受験生だけではなかなか区別がつきません。
そんな複雑化した学科選びを
自主性の尊重という名のもとに
本人に丸投げして、結果は自分で責任を負いなさいというのは
フツーの高校生には酷かもしれません。
おせっかいだ、過保護だという意見も確かにありますが、
「なんでその学科を選んだの」と本人と対話し具現化するくらいの作業は、
お手伝いしてもいいのではないでしょうか![]()


