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『コレクションの誘惑 国立国際美術館35周年記念展』

国立国際美術館35周年記念展


『コレクションの誘惑』



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国立国際美術館(大阪中之島)


『コレクションの誘惑Ⅰ 20世紀から21世紀へ-現代美術の世界』

『コレクションの誘惑Ⅱ 自由な泳ぎ手-現代写真の世界』



大学のテキスト課題、『写真概論』と『写真芸術論』のために今読んでいる文献に出てきた作品や写真家のオリジナルが見れるみたいだったので、国立美術館へ行ってきました。

この展覧会のチラシを見たときに、ちょうどさっき読んでたとこに出てきたよこれ!!って一人で大興奮。



教科書がどれもあまりにも面白すぎて、オリジナルが見たくてたまらかったので、ものすごいタイミングの良さです。


オリジナルを見れる機会があるなら、できるだけ見ていきたい。

教科書で読んで知識だけ増やしたって、ナマの現物見なきゃそれは単なる雑学になっちまう!


写真はネットじゃわからないよね。構図やなんやが「見て取れる」だけで。

その写真の質感や色から感じる感覚、コレはオリジナルプリントを見なきゃ伝わらない。




さてこの展覧会、国立国際美術館が所蔵している作品の中から、19世紀~20世紀にかけての絵画・写真を、西洋日本問わず展示していました。


ピカソから草間彌生、東松照明からオノデラユキ、宮本隆司、もちろん森村泰昌や、あたしの大好きな森山大道も。


地下2階は絵画と造形、地下3階は写真、とものすごい数の展示なのですが、これは見ておいたほうが良い!!


現代の芸術がどのような流れで進んでいるのか、なんとなくだけど見えてくる。

芸術の流れのその奥底には、時代時代の人間の思想や、世界の流れが隠れている。



森山大道『大阪』のシリーズは過去にもオリジナルを見ているけど、何度見てもその場から立ち去りたくなくなります。

宮本隆司の1947年の作品や、石内都の『Mother's』を見れたことが嬉しい。


課題に取り組んでいて『タイポロジー』でなるほどと思った、ベッヒャー夫妻の作品やルフのポートレートも生で見れて、とても勉強になりました。

組み写真であることの必要性なんかも、感じたりしていました。

ルフのポートレートのデカさからくるモノとか、やっぱ実物じゃないとわからんもん。



印象に残ったのは、工藤哲也氏の作品群。

森村さんでも思うけど、やりきり感ブッチぎりのセルフポートレート。


そして、畠山直哉氏の『バラスト』。

昔、写真に携わる人々が狙い続けてきた『瞬間を撮る』瞬間も、ここまで来ているのか、、、と。

一度本物を見てみたい写真家だったので、嬉しかった。


個展もいいけど、コレクション展は幅広く見れて良いな、と改めて実感。




芸大で芸術を学び始めてこの一ヶ月、写真論や芸術思想の本を読みまくっています。


最初はレポートのため・・・とか思ったりもしてたけど、勉強し始めると面白くてしょうがない。

芸術とはなにか?美の概念ってなんだ?写真って一体。とか、悶々としながらではあるけれど。



芸術論や写真史なんか知らなくったって写真は撮れる。

それこそ今は、『オシャレ写真』が携帯でも簡単に撮れてしまう。


だけど、自分が何を考えているのか。どう思って、その写真を撮ったのか。

その『何』を知り、自分の心のバックヤードを覗くためには、教養があるに越したことはないと思う。


たとえば、なぜ自分は森山大道の写真に惹かれるのか、なんて理由も考えずに、ただ「カッコイイ写真だから」だけじゃ私は自分で納得できない。

知識を増やしていく中で、「あ、そうだ!だからこの写真に惹かれるのかもしれない!」って思い当たる瞬間が、たまらなく快感。



「ヘタに勉強なんてしなくても感性で勝負さ」とか、「知識増やしても頭でっかちになるだけでしょ」なんて言う人は、勉強嫌いの負け惜しみにしか聞こえない。


写真や芸術に限らず、どんな些細なことでも、知識を増やして、その中から自分で必要なものを選んでいくことが大切なんだなー、といまさらながらあらためて実感。



しかし、本の値段の高さにめまいがする・・・


けど、国立国際美術館はこの大学と提携しているらしく、通常大学生料金より安い¥400で入れました。


ラッキーメーン。。。


『華やかなりし日々』/『クライマックス』

宝塚歌劇 宙組公演


ミュージカル

『華やかなりし日々』


グランド・ショー

『クライマックス』



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作・演出 原田諒(華やかなりし日々)

      三木章雄(クライマックス)


出演:大空祐飛

    野々すみ花

    鳳稀かなめ


    他 宝塚歌劇団 宙組




「狂騒の時代」と称された1920年代のニューヨークを舞台に、ヨーロッパから渡ってきた移民の青年の愛と野望の軌跡をドラマティックに描いたミュージカル。


貧しい移民街からのし上がり稀代の詐欺師となって巨万の富を築いた男・ロナウドは、ショー・ビジネスの世界を次なる標的とし劇場を手に入れようと画策するが、スターになることを夢見る女優・ジュディと出会う。

ジュディに自分と似たものを感じたロナウドは公演のスポンサーとなり、彼女を支援する。


しかし舞台の初日を目前に控えたある日、ロナウドの元に刑事がやってくる-




2月に久々にバウ公演『ロバート・キャパ 魂の記録』観に行ってから、すっかり宝塚熱が再燃。

先日観に行った大劇場公演があまりにもひどかった(何度も言うけど、演出がね。ジェンヌさんは悪くない)ので、最近の宝塚ってどうなん?的にちょっと不安だったのですが・・・


今回の大劇場公演は、キャパと同じ宙組。つまり鳳稀かなめさんも出るし、トップの大空祐飛さんは安心やし、そして演出家はこれまたキャパと同じ、原田先生!

ショーの演出は三木先生!!!

三木先生のショーは昔から大好きなので、これは絶対安全牌でしょう!!


と期待しながら、チケット入手。




いっやーーーーー!!!!


もうね、最高でした。


大空祐飛さんの色気ハンパない!!!

鳳稀かなめさんのカッコよさ異常!!!

脚長過ぎる!!!背、高すぎる!!!(174cm)だって!!!


昔より、あきらかにジェンヌさんのスタイルが進化している・・・


日向薫さんがたしか174cmで、むっちゃくちゃ背高い!!!ってなってたし、ゆりちゃん(天海祐希)が172cmで、ショーの中でも大女!!ってセリフがあったぐらいだったのに・・・


今のジェンヌさんたちは170cm超えとかフツーなのか?!

しかもみんな、足がめちゃくちゃ長い!!!

顔めっちゃ小さい!!!

素敵過ぎてクラクラします。。。



お芝居の内容は、ポスターとあらすじからしてかなりのハードボイルド、シリアスでアウトローなお話かと思っていたけど、全然そんなことなくて面白かった。


シリアスっていうより楽しい。

古きよき黄金時代のアメリカの良さと豪華さを前面に押し出しつつ、ちょこっとサスペンスな部分もあって、飽きることなくドキドキしながら結末をむかえました。


音楽もいいし、ストーリーが良い。

これが完全オリジナルってのが信じられないくらい、よく出来たお話でした。



アウトローっていうより、キザな詐欺師のロナウド。

あれって絶対、ひょっこり彼女に会いにくるわ・・・懲りないヤツ的な雰囲気が。


ラストの、祐飛さんの余裕のニヤリと軽い足取り(スキップ?)で街を出ていく後ろ姿がものすごくかっこよかった・・・



そして、キャパでそのスタイルの良さに完全ノックアウトされた鳳稀かなめさん。

詐欺事件を追う敏腕刑事、という役。


なんかもう、敏腕刑事っていうより人のいいお兄ちゃん。

きっと初恋の彼女をずっと好きやったんやなぁ、と。

いつ嫉妬に狂って暴挙に出るかとハラハラしたけど、最後まで優しい刑事さん。


ロナウドとアーサーは、多分ルパンと銭形的な感じになっていくんやろなぁ・・・(しらんが)


でも、ツメるとこでちょっと嫌味なキレ者な空気もビシッと見せてくれました。



基本誰も悪者がいないというか、ちょっとほろ苦いっぽいけどハッピーエンドになりそうな予感を感じさせるお話でした。



ショーの方は、もう「これぞ宝塚!!」な豪華さ。


黒燕尾の男役群舞も満喫、オシャレな衣装のカンカン有り、優雅な社交界シーン有り、スパニッシュなシーンのフラメンコあり、大階段は真っ白羽の夢舞台。


そうだよ、こういうショーが見たかったんだよ!!!


もうねー、変なアニソン風主題歌とか、AKB的衣装とか、宗教映画じみた映像とかいらんねん!!

そんな演出で誤魔化されないんだよファンは!


こういう、上質で品のあるショーを待ってました。

さすが大御所三木先生・・・。



昔はショーより断然お芝居が好きだったけど、最近は大階段での黒燕尾が楽しみでしょうがありません。




そして今回は、この春音楽学校を卒業した生徒さんたちの初舞台。


開演前の、初舞台生口上も楽しみだし、なにより初舞台生のロケットダンス!!

これは、この時期の公演でしか見られないスペシャル。


大好きだわー、初舞台演目。


口上での初舞台生の皆さんのずらっと並んだ姿、そしてロケットダンスでの笑顔。

あれを見てると、わけもなく涙がでてくる・・・

高校球児の入場行進と通じるものを感じるね。

自分も初心忘れず頑張らなきゃ、って思えるね。




さて、そんなこんなですっかり宝塚熱再燃のわたくし。

2012年下半期も、観たい演目が、ヤバい勢いで沢山・・・

どうしよう。。。


とりあえず、鳳稀さんのトップお披露目公演は行くべきよなー・・・



それにしてもウットリ。

¥5000~10000でこのウットリ感を買えるなんて、ほんとに素敵。

ジェンヌさんってなんであんなにみんな美しいんやろか・・・


そして、宝塚の舞台(立ち振る舞いやダンスの動き)には、モデルをきれいに撮るヒントがたくさん隠されている!

指先ひとつ、つま先の向きひとつ、肩の角度一つ一つに、『計算され尽くした一番美しい見せ方』がある!

これはホント、いろんな意味で勉強になりますよマジで。




あーーーーー、、、もっと見たい。。。

きよしや韓流にハマるおばちゃんの気持ちがようわかる。

☆Rock☆ 作品撮り

先日、仕事後のスタジオで作品撮りしてきました。


スタイリストさんに協力してもらってー。


テーマはあいも変わらず『Rock』 


懲りないねアンタも。って声も聞こえてきそうですが、納得できないまま次には進めません。



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まち、慣れないモデルを頑張ってくれました!



MICTH IKEDAさんのような、ロック魂溢れるクールでアツい写真が撮れるようになりたい。

森山大道さんのような、鋭い視線を撮りたい。

ブレッソンのような、その一瞬をおさめたい。


ミーハーと言われようが、憧れたっていいやんか!!!!


最近ようやく、『自分の好きな写真』が少し見えてきた気がします。



スタジオの仕事はなんか色々今大変なんだけど、今やり抜くしかないな。