生産設備の建設プロジェクトは、設計から始まって、製造・調達、輸送、現地工事、試運転調整、操業トレーニングを経て、操業へと移行してゆきます。
このプロセスの第一番目である設計は、まさにプロジェクとの命運を左右する重要なカギであり、設備の品質、生産される製品の品質と生産量に大きく影響を及ぼします。
従って、設計者は品質面には十分な配慮をする一方、納期まで頭が回らず、後々の行程の納期遅れの種をまいてしまうことがよくあります。
設計者の方々は、品質の設定や過去の実績の反映、コストダウンの配慮、お客様の意向の吸い上げなどとても多忙な宿命を背負っています。
従いまして、まずは後々の工程の納期遅延を発生させないための、重要な3つのポイントだけはチェックしていただければ、後工程がよい仕事ができると考えます。
前置きが長くなりましたが、その3つとは、
1. 出図工程を厳守する。
2. 現地で手に入る材料や現地の加工方法を反映した、現地規格の図面を作る。
3. 検査方法と合格基準を明確にする。
当たり前の事と言われるでしょうが、その当たり前の事がなかなか出来ないのが、設計者の苦しさと申しましょうか。
コストダウン要請、お客様の度重なる仕様変更、並行して掛け持ちしているプロジェクトの検査や試運転調整など多忙を極める設計者は、分かっていても出来ないということが現実ではないでしょうか。
そうであれば、設計者を補完してあげる体制の構築もプロジェクトマネジャーの大事な役目となるでしょう。
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