『美女と野獣(ワーク・イン・プログレス版)』(『Beauty and the Beast』)

 

 

●原作:J・L・ド・ボーモン(『美女と野獣』より)

●監督:ゲーリー・トゥルースデイル、カーク・ワイズ

●ベル:ペイジ・オハラ(伊藤恵里)、ビースト:ロビー・ベンソン(山寺宏一)

●ウォルト・ディズニー

●1991年

●アメリカ

●約84分

 

*ワーク・イン・プログレス版で視聴

 

DVDで視聴

 

 

【予告編】

 

 

 

【ストーリー】

 

森の古城に住むわがままな王子は、魔女の呪いによって、醜い野獣に姿を変えられてしまいます。

魔女が残していった魔法のバラの最後の花びらが散るまでに、心から人を愛し、その人からも愛されなければ、永遠に野獣の姿のままでいなければなりません。

ある日、美しく聡明な娘ベルは、古城に囚われていた父を、自分の身代わりに自由にしてくれるよう野獣に頼みます。

呪いで時計やポットに変えられてしまった、陽気な家来のコグスワースやポット夫人などに優しく迎えられ、ベルは野獣との日々を過ごす事に・・・。お互いの心に触れあい、信じあうことで起こる不思議な奇跡が、深い感動を呼び起こします。

(DVDパッケージより)

 

 

【コラム】

 

近年、実写映画の多い『美女と野獣』。そのディズニーによる名作アニメ版。同作のアニメ、実写含めて中でも本作が世界的人気作品である。それもそのはず、本作はアニメ史上初めてアカデミー賞を受賞。しかも、二つ(作曲賞、歌唱賞)。それまで、挿入歌でしかなかった歌も、以降注目されるようになった。まさに、のちのディズニー作品を支える十八番を生み出した。

 

故ウォルト・ディズニー氏が、生前構想を練っていた作品の一つとされている。本作には、いくつもバージョンが存在する。劇場公開後、IMAX(ワイド上映)する際に、泣く泣くカットしたシーンを再度作り直して、復活させた。それが、スペシャル・リミテッド・エディション(スペシャル・エディション)と呼ばれて、今はこっちが主になっている。DVDやBlu-rayには、劇場公開版と合わせて収録。観比べのも、楽しみである。そして、注目する点は、本レビューでも取り上げたワーク・イン・プログレス版。ワーク・イン・プログレス版とは、何か? 動画になる前の作画、さらにその前の段階である絵コンテの状態。要は、仮編集。公開前に、映画祭に出展。その時上映されたのが、このバージョン。おそらく、編集が間に合わなかったのだろう。完成した画と未編集の画を絵コンテ状態で補い、これも出来上がっている音声を足している。日本でも、よくありうる。ただ、現場ごとなので出回らない。声優が収録される際が、こんな感じである。完成した画と絵コンテor線画等の状態で収録する。このバージョンは、マニア向け。でも、貴重である。

 

 

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